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Windows XP 向け設定  Setup for Windows XP

 Windows XP(および Vista, 7)は、Microsoft 社による延長サポート期間がすでに終了しています。
 特にインターネットに接続して使い続けるのはセキュリティ上の危険が大きくなりますのでご注意ください。
 (ヒント:外部との接続を絶って、計算や印刷用途など閉鎖的な使い方をしていく場合には十分使えます。)



 当方作成の各アプリは、Windows XP でも [.NET Framework 4] (4.0; client profile) さえ入っていれば、支障なく動作します。
 ここでは主に、Windows XP に [.NET Framework 4.0] を入れる方法について説明します。(Vista の場合も基本的に同じです。)

 順を追って説明しますが、次のリンクをクリックすると、該当箇所へのジャンプもできます。(各項では説明もご一読ください。)

 第1章:準備1(必要部品のダウンロード)
   • 事前説明
   • 「Microsoft Update カタログ」からのダウンロード
   • 「Microsoft ダウンロードセンター」からのダウンロード
 
 第2章:準備2(サービスパックの適用)
   • Windows XP Service Pack 2(サービスパック2)
   • Windows XP Service Pack 3(サービスパック3)
 
 第3章:[.NET Framework] の適用
   • [.NET Framework 4.0](本体)
   • [.NET Framework 4.0 日本語 Language Pack]
 
 第4章:後処理
   • 準備:画面解像度の変更             追記:(デジタルテレビの場合)(ワイド画面を試す
   • 当方作成アプリのインストール          追記:(アイコンと動作
   • 番外編:インターネットエクスプローラの最適化  追記:(それでも XP でネットに繋ぎたい場合

第1章:準備1(必要部品のダウンロード)

事前説明

 当方作成のアプリが動くのに必要なのは [.NET Framework 4] (4.0; client profile) 以上の環境です。
 (読み方:ドットネット・フレームワーク 4、クライアント・プロファイル)

 [.NET Framework] とは、Microsoft社が開発した、各種アプリケーションの開発/実行用の環境です。 
 当方作成のアプリは、インストーラを含め、これを基盤として動作するように作られています。

 [.NET Framework] には [1.0][1.1][2.0][3.0][3.5][4][4.5.x][4.6.x][4.7.x] の各バージョンがあり
 新しいところでは 2019年4月に [4.8] が追加されましたが
 Windows XP で使えるのは [4](4.0) までとなっています。(Vista は [4.6.0] まで。)

 基本的に [.NET Framework] は「上位互換」があるため、環境が [4.x] なら、[4](4.0) や [3.x] 以下のアプリは動作します。
 (したがって、当方アプリがインストールできないのであれば、それは [4] よりも古い環境、ということになります。)

   ちなみに、すでに [1.0][1.1][4][4.5][4.5.1] のサポートは終了していますが
   ご存じのように Windows XP 自体のサポートも終了していますので、ここでは問題にしないことにします。

 また、client profile というのは、[.NET Framework 4] の中に含まれるもので
 [.NET Framework 4] での 必要最小限の構成、と捉えて良いでしょう。

 ただ、せっかくこれから設定し直すのであれば、client profile ではなく、Windows XP での最終形 かつ
 最良の選択となる [.NET Framework 4] そのもののほうが、優位性がありますのでお奨めです。

 この [.NET Framework 4] を Windows XP にインストールするには、前もって Windows XP を
 [Service Pack 3] (SP3) にまでアップグレードしておく必要があります。(このことは client profile の場合でも同様です。)

   なお、当時から「Windows の更新」(Windows Update) をもれなくおこない、鋭意運用してきた XP なら、SP3 になっている可能性もあります。
   Wikipedia の記事「.NET Framework」および「Microsoft Windows XP」もしくは「Microsoft Windows Vista」もご参照ください。



 当方では Windows XP 環境について普段は「常備していない」のですが、先般、パソコンのメンテナンスで
 XP を一旦初期化してからアップグレードする、という機会がありましたので、以下はそのときの記録です。

 まず、初期化した XP 機は 国内F社製 2003年モデルの32ビットタイプ(デスクトップ型)でしたので
 [Service Pack 3] (SP3) にする前に [Service Pack 2] (SP2) をインストールしておく必要がありました。
 (これらは今回 XP を初期化したために必要になった処理だということもできます。)

  (パソコン(システム)の購入時期によっては [SP2適用済み] など 初期の適用状況が異なる場合もあります。
   Windows に対するサービスパックの適用状況を確認するには、コントロールパネルから「システム」を選び「システムのプロパティ」を表示するか
   「スタート」ボタン >「ファイル名を指定して実行」の検索窓に「winver」と入力して表示される「Windowsのバージョン情報」を参照します。)


 この XP 機は、インターネットには接続させずに使うつもりですので、インターネットの設定もしていません。
 そこで、必要なダウンロードは Windows 10 などの安全な接続環境が確保できている別機でおこない、
 ダウンロードしたファイルは USBメモリ等に保存して、XP 機に持ってくる、という手順を採ります。
 (このあたりの手順は適宜ご自分でアレンジしてください。)

 [Service Pack 2] & [Service Pack 3] は、ダウンロードサイズで 計 600MB ほどもありますし
 [.NET Framework 4.0] 関連でも 50MB ほどありますので、保存媒体には十分な容量のあるものをお選びください。

  今回は手持ちの USB接続のマルチカードリーダ/ライタと、8GB の「microSDカード」を利用しました。

  microSDカード は、大きさ的には もはや「カード」というより「チップ」に近いですが、数百円ほどと安価で
  USBメモリに比べて壊れにくく、付属アダプタで「SDメモリーカード」として使うこともできるので
  ガラケーの携帯電話や、非[林檎印]のスマホ、デジカメやデジタルテレビ等でも使えますし、何かと便利ですのでお奨めです。
  USB接続のカードリーダ/ライタも、マルチ(複数の種類に対応)を選ばずに microSD 専用を選べば、安価で手に入ります。

  もちろん、お手持ちのもので十分な容量があるのなら、そちらをお使いください。
  保存媒体は、使えるものなら何でもかまいません。



「Microsoft Update カタログ」からのダウンロード

 まず [Service Pack 2 & 3] からダウンロードしていきます。

 普段 Windows を使っていると たまに更新がかかる [Windows Update] や、ここでも扱う [Service Pack] などの更新用部品は
 「Microsoft®Update カタログ」に保管されており、検索して個別にダウンロードできるようになっています。
  (以前は Windows 上の InternetExplorer からでないと利用できませんでしたが、現在はその「縛り」が外されており
   GoogleChrome や FireFox 等のブラウザ、あるいは Mac の Safari 等を使っても、ダウンロードできるようになっています。)

 通常の運用時なら [Windows Update] で更新されるはずですが、Windows XP の場合はすでにサポートが終了していますし
 今回はインターネットに接続すらしていませんので、別途に自分でダウンロードしたもので 任意に更新してやることにしました。


 (謝辞:今回この記事を書くにあたり こちらの記事 を参考にさせていただきました。ありがとうございます。)

 手順A(x86: 通常の Windows XP = 32ビット版の場合)
          (64ビット professional 版 の場合は、下記「手順B(x64)」ボタンを押してご参照ください。)

  1. 「Microsoft®Update カタログ」の検索窓に [windows xp service pack] と入力して検索します。
  2. 検索結果のページの項目見出し右側にある「サイズ」をクリックします。するとサイズの「小さい順」(▲) に並びますので
    もう一度「サイズ」をクリックして「大きい順」(▼) に並べ直します。(Service Pack は他よりサイズが大きいため)
  3. 上から3番目「Windows XP Service Pack 2」と
    上から2番目「Windows XP Service Pack 3 (KB936929)」をダウンロードします。
      (各行の「ダウンロード」ボタンを押すと開くサブ画面で「日本語」のリンクをクリックするとダウンロードできます。)

  ダウンロードされる実際のファイル名は、次のとおりです。
[Service Pack 2]xpsp2_d36c0a7046f2dbe29dfff33b6dbb6bb4574bbd7d.exe
[Service Pack 3]windowsxp-kb936929-sp3-x86-jpn_e0fc34cfa52d270b3c79a68af8fa358244f7419e.exe



 手順B(x64: Windows XP 64ビット professional 版 の場合)
 
  (当方では環境が無いため実際に試していません。情報のみの提供です。)

   ウィキペディアの記事によれば、Windows XP 64ビット professional 版 は Windows Server 2003 と共通の基盤であり
   一般の Windows XP 32ビット版 とは設計が異なるため、Windows XP 64ビット professional 版の Service Pack は
   32ビット版の Service Pack [2] より2年半遅れてリリースされた Service Pack [2] が「最終」だということです。


   つまり、XP 64ビット professional 版 には Service Pack [3] は無い、ということのようです。 
   また、この Service Pack [2] は Windows Server 2003 と共用でもあるようです。


   したがいまして 上の 手順A でも説明した「Microsoft®Update カタログ」の一番上にきた 
   「Service Pack 2 for Windows XP Professional, x64 Edition」を使うか
   もしくは、「Microsoft ダウンロードセンター」にある
   「Service Pack 2 for Windows XP Professional, x64 Edition」、あるいは
   「Windows Server 2003 Service Pack 2 for x64 Editions」のページから
   ダウンロードしたものを使ってもかまわない、ということになります。

    (3つのファイルはページ名やファイル名が異なる場合がありますが
     当方で検証(右図:コマンドプロンプトで comp コマンド を使用)したところ
     中味は「まったく同じもの」であることが確認できました。) → → →

   念のため、ダウンロード手順ごとのファイル名を以下に示します。(3つとも中味が同じなため、ダウンロードは、いずれかひとつで結構です。)
[Microsoft®Update カタログ]
「Service Pack 2 for Windows XP Professional, x64 Edition」
windowsserver2003.windowsxp-kb914961-sp2-x64-jpn_c725a8c4e03803b12a9ac8820e964dbc377a80dc.exe
[Microsoft ダウンロードセンター]
Service Pack 2 for Windows XP Professional, x64 Edition
WindowsServer2003.WindowsXP-KB914961-SP2-x64-JPN.exe
[Microsoft ダウンロードセンター]
Windows Server 2003 Service Pack 2 for x64 Editions
WindowsServer2003.WindowsXP-KB914961-SP2-x64-JPN.exe
   ([Microsoft ダウンロードセンター]の2つのページからダウンロードできるファイルは、中味だけでなくファイル名も同じになっています。)

   次章の説明では通常の Windows XP (x86) のため Service Pack [2] と [3] の2つを処理していますが
   Windows XP 64ビット professional 版 (x64) では 上記の1つ([2] のみ)に読み替えて作業してください。


  ファイル名ではわかりにくいため、これらは保存媒体に専用のフォルダを設けて、そこへ入れておきます。
  (フォルダの名前は何でも構いませんが、ここではわかりやすくするため「WinXP_ServicePack」としておきます。)



「Microsoft ダウンロードセンター」からのダウンロード

 次は当面の目標となる [.NET Framework 4.0] 関連です。こちらも先にダウンロードしておきます。

  こちらは「Microsoft ダウンロードセンター」からダウンロードできます。
  [.NET Framework 4.0] 本体だけでいいような気もしますが、いざという時に出てくるエラーメッセージが英語では
  あわてた場合に読み違えてしまう可能性もあるので、[日本語 Language Pack] も併せてダウンロードします。
    (これらはともに 通常の Windows XP (x86) と Windows XP 64ビット professional 版 (x64) との両方に対応しています。)

  ダウンロード先のリンク、および ダウンロードされる実際のファイル名は、次のとおりです。
[.NET Framework 4.0](本体)dotNetFx40_Full_x86_x64.exe
[.NET Framework 4.0 日本語 Language Pack]dotNetFx40LP_Full_x86ja.exe
  どちらもリンク先で「ダウンロード」と書かれた赤いボタンを押してダウンロードします。   これらも保存媒体に専用フォルダを設けて保存しておきましょう。   (フォルダ名は、ここではわかりやすくするため「MS_dotNET_Framework4」としました。)


 以上で必要部品のダウンロードと保存ができました。
 次からはダウンロードした部品を実際に適用(インストール)していきます。

第2章:準備2(サービスパックの適用)

 以下の画像の元の大きさは、すべて 1,024 x 768 (4:3) となっています。(XGA、15インチ画面に相当)
 掲載画像はやや縮小してあり、クリックすると適宜(ブラウザの幅に応じて)拡大/縮小します。


Windows XP Service Pack 2(サービスパック2)

  
  Windows XP の初期化(再インストール)が済んだ「まっさらな」状態。
  (警告:Windows XP を初期化すると、パソコン内のデータ等がすべて消去されます。)

  当然、バックアップは事前に済ませていますし、通常はおこなわない処理ですので、詳しくない方は、やってはいけません。
  ちなみに、初期化にはパソコン付属の「リカバリディスク」(F社の名称)を使いましたが
  インターネット接続と付属ソフト(バンドルソフト)は不要なので、インストールしませんでした。
  
  リムーバブル ディスク(J:)内のフォルダ「WinXP_ServicePack」を開いたところ。
  (手持ちの USB接続のマルチカードリーダ/ライタが 5種類対応型のため、microSDのドライブ番号が[J:]になっています。)

  まず、上図の画面では右側の [Service Pack 2] から処理していきます。
  [Service Pack 2](ファイル名「xpsp2_d36c0a7046f2dbe29dfff33b6dbb6bb4574bbd7d.exe」)を選びます。
  XP の基本は「ダブルクリック」ではなく「ワンクリック」です。以下、操作上の違いにご注意ください。
  
  クリックした [Service Pack 2] が起動中(展開中)の状況。すこし待ちます。
  
  [Service Pack 2] が起動して「Windows XP Service Pack 2 セットアップ ウィザード」の画面が表示されました。
  画面のメッセージに従い「次へ」ボタンを押します。
  
  使用許諾契約では、もちろん「同意します」を選択して「次へ」ボタンを押します。
  
  「オプションの選択」では、アンインストールする場合に備えてバックアップを保存する場所が指定できるようです。
  通常(よほどのことでも無い限りは)変更の必要はありませんので、そのまま「次へ」ボタンを押します。
  
  「システムの更新中」に変わりました。棒グラフが伸びていきます。
  
  棒グラフの進み具合は前後することがあるようです。
  
  棒グラフのすぐ上の表示内容で、いくつかのフェーズが切り替わっていくのが確認できます。
  
  長いですが、すべて終わるまでは何もせず、ひたすら待ちます。
  
  もうすぐ終わりそうです。
  
  完了画面が表示されました。画面右下の時計では棒グラフの処理が始まってから13分ほどかかったようです。
  再起動が必要ですので「今再起動しない」にはチェックを入れずに「完了」ボタンを押してください。再起動がはじまります。
  再起動できたら、次は [Service Pack 3] の処理が待っています。


Windows XP Service Pack 3(サービスパック3)

  
  前項の Service Pack 2 までをインストールして再起動された状態。
  (Windows XP 自体が Service Pack 2 適用済みバージョンで提供されている場合は、ここから始めることになります。)

  画面右下のバルーン状のメッセージはインターネットに接続していなくても最初に表示されます。×印で消しておきましょう。
  (前項の最初の画面でもこのメッセージは実は表示されていましたが、その時点で×印で消していました。)
  
  前項と同様に、もう一度 リムーバブル ディスク(J:)内のフォルダ「WinXP_ServicePack」を開いたところ。
  今度は画面左側に見えている [Service Pack 3]
  (ファイル名「windowsxp-kb936929-sp3-x86-jpn_e0fc34cfa52d270b3c79a68af8fa358244f7419e.exe」)
  を、クリックして開きます。
  あとは、少なくとも手順的には、前項とまったく同じです。
  
  クリックした [Service Pack 3] が起動中(展開中)の状況。これも前項同様に、すこし待ちます。
  
  [Service Pack 3] が起動して「ソフトウェア更新のインストール ウィザード」の画面が表示されました。
  画面の位置やタイトルは前項と異なりますが、ここでもメッセージに従い「次へ」ボタンを押します。
  
  使用許諾契約では、もちろん「同意します」を選択して「次へ」ボタンを押します。
  
  前項同様、「オプションの選択」ではバックアップを保存する場所が指定できるようです。
  通常(よほどのことでも無い限りは)変更の必要はありませんので、そのまま「次へ」ボタンを押します。
  
  「システムの更新中」に変わりました。棒グラフが伸びていきます。
  
  ここから先は、もう待つしかありません。
  棒グラフのすぐ上の表示内容で、いくつかのフェーズが切り替わっていくのが確認できます。
  
  棒グラフの進み具合は前後することがあるようです。
  
  長いですが、すべて終わるまでは何もせず、ひたすら待ちます。
  
  もうすぐ終わりそうです。
  
  完了画面が表示されました。画面右下の時計では棒グラフの処理が始まってから15分ほどかかったようです。
  再起動が必要ですので、通常は「今すぐ再起動しない」にはチェックを入れずに「完了」ボタンを押してください。
  これで準備は完了、次はいよいよ、今回の目的の [.NET Framework 4.0] のインストールです。



  休憩でしばらく電源を切りたい場合などは「今すぐ再起動しない」にチェックを入れて「完了」ボタンを押した後に
  画面左下の「スタート」ボタンから、いつものように「電源を切る」ための操作をすれば、それで結構です。
  休憩のあとは、通常どおり電源ボタンで「起動」することになりますので、「再び起動」するため、「再起動」と同じです。

  (厳密には多少異なる部分もありますが、ご存じのように「再起動」とは、一度電源を切って再び起動するという手順を短縮化した、便利な機能です。
   インストールした [Service Pack] 等は「起動時に読み込まれて有効になる」ので その機能を使うには少なくとも「再起動」が必要だということです。
   すぐに使わない場合も 当面その機能が無効なだけで 従来どおり使えますし、一度電源を切れば 次回の起動時から必ず有効化されるようになります。)

第3章:[.NET Framework] の適用

 以下の画像の元の大きさは、すべて 1,024 x 768 (4:3) となっています。(XGA、15インチ画面に相当)
 掲載画像はやや縮小してあり、クリックすると適宜(ブラウザの幅に応じて)拡大/縮小します。


[.NET Framework 4.0](本体)

  
  前章で準備した Service Pack 3 までをインストールして再起動された状態。
  画面右下のバルーン状のメッセージは×印で消しておきます。
  
  リムーバブル ディスク(J:)内のフォルダ「MS_dotNET_Framework4」を開いたところ。
  画面左側の [.NET Framework 4.0](本体:ファイル名「dotNetFx40_Full_x86_x64.exe」)を、クリックして開きます。
  
  クリックした [.NET Framework 4.0](本体)が起動中(展開中)の状況。すこし待ちます。
  
  [.NET Framework 4.0](本体)の起動時には、上図のようにシンボリックなロゴタイプが一時的に表示されます。
  
  「Microsoft .NET Framework 4 セットアップ」の画面が表示されました。
  ライセンス条項では、もちろん「同意する」にチェックを入れて「インストール」ボタンを押します。

  (すでに Windows XP 自体のサポート期間が切れていますし、今回はインターネットにも接続していませんので
   上図下段側の「はい、~フィードバックを送信します」にはチェックを入れないことにします。)

  
  「インストールの進行状況」に変わりました。棒グラフが伸びていきます。
  
  
  
  完了画面が表示されました。画面右下の時計では棒グラフの処理が始まってから7分ほどかかったようです。
  引き続き [.NET Framework 4.0 日本語 Language Pack] の処理に移ります。
  ここでは「完了」ボタンを押して処理を終了させてください。(再起動は特に必要ない模様です。)


[.NET Framework 4.0 日本語 Language Pack]

  いよいよ仕上げです。
  前述のように「いざという時のための日本語化」として [日本語 Language Pack] を適用しておきます。

  前項の [.NET Framework 4.0](本体)の処理が終わると、リムーバブル ディスク(J:)内の
  フォルダ「MS_dotNET_Framework4」の画面が、まだ開いたままの状態で残っていると思います。
  (誤って閉じてしまっていた場合は、お手数ですがもう一度開くようにしてください。)
  
  今度は右側の [.NET Framework 4.0 日本語 Language Pack]
  (ファイル名「dotNetFx40LP_Full_x86ja.exe」)を、クリックして開きます。
  (ここでの対象は [.NET Framework 4.0] が前提なので、以下では短く [日本語 Language Pack] と表記します。)
  
  クリックした [日本語 Language Pack] が起動中(展開中)の状況。すこし待ちます。
  (画面の表示は「ファイルを抽出しています」となっていますが特に問題ありません。)
  
  [日本語 Language Pack] でも、起動時には上図のようにシンボリックなロゴタイプが一時的に表示されます。
  
  「Microsoft .NET Framework Language Pack セットアップ」の画面が表示されました。
  ライセンス条項では、もちろん「同意する」にチェックを入れて「インストール」ボタンを押します。
  (こちらでも、上図下段側の「はい、~フィードバックを送信します」にはチェックを入れないことにして進めます。)
  
  [日本語 Language Pack] は [.NET Framework 4.0](本体)に比べてファイルサイズが小さく、比較的迅速に処理されます。
  
  完了画面が表示されました。画面右下の時計では棒グラフの処理が始まってから1分ほどで終了したようです。
  以上で、今回の主な目的は達成されました。「完了」ボタンをクリックしてください。お疲れ様でした。



  第4章では念のため、当方作成のアプリをインストールする場合について、ご参考いただけるようにしています。

第4章:後処理

準備:画面解像度の変更

  当方作成のアプリは、近年主流の横長画面 [FHD](フルHD、1920 × 1080、16:9、デジタルテレビの地デジ[2K])や
  縦幅が若干広めの [WUXGA](1920 x 1200、8:5 = 16:10)などの「ワイド画面」での使用を想定しております。

  このため、前項までの [1024 × 768](XGA、4:3、Windows XP における初期値)程度の広さでは
  アプリの対応状況一覧に示したように、画面全体を使って快適に利用するには手狭な場合が多く、不適切です。
  表示装置としてのディスプレイ・モニタ自体は、そう簡単に交換する訳にもいかないと思いますが、
  そのままでこれに対処するには、よく知られているように、Windows の設定を変更してやることが、一番の近道です。
  (ただし、ディスプレイの物理的な大きさは変わらないので、文字などの表示は、やや小さくなります。)
  この設定を変更するには、まず「画面のプロパティ」を開き
  その中にある「画面の解像度」という項目で、画面サイズを調節していくことになります。

  「画面のプロパティ」は、デスクトップ画面(標準では青い空と緑の丘の画像になっている部分)を
  「右クリック」して表示されるサブメニューで、下図のように「プロパティ」を選択すれば直接表示することができます。   

          もしくは「コントロールパネル」を経由して「画面のプロパティ」を表示することもできます。
          この場合は(ちょっと回りくどいですが)、以下の「基本的な開き方」のようにします。           
          (基本的な開き方)まず「スタート」ボタンから「コントロールパネル」を選んで開きます。
          
          (基本的な開き方)次に、コントロールパネル内の「デスクトップの表示とテーマ」を選び、(つづく↓)
          
          (基本的な開き方)さらに「画面解像度を変更する」を選ぶと、「画面のプロパティ」の画面が表示されます。

  「画面のプロパティ」が開いたら、画面上部右端の「設定」タブ内で、下段左側にある「画面の解像度」を変更していきます。
  
  当初は上図のように [1024 x 768] ピクセル(横:縦のアスペクト比は 4:3)になっていますので、(つづく↓)
  
  とりあえず、マウスでツマミを右端までドラッグして、この環境での最大の解像度 [1280 x 1024] を選びます。
  (この場合のアスペクト比は 5:4 となります。)

  ひとつ前の画像と比べると、画面内に図示されたモニタースクリーンの中の画面表示が小さくなって
  表示領域が全体として広がったようにシミュレーションで見えるのが面白いですね。
  画面右下の「適用」ボタンを押すと、画面が一旦真っ黒になり、すぐ実際に解像度が切り替わって、次の表示となります。
  
  これで [1024 x 768] → [1280 x 1024] の変更が完了しました。
  前の画像と比べると、より広い範囲が表示できたことが確認できます。

   この段階でデスクトップの壁紙画像(青い空と緑の丘)は違和感が出ないよう引き伸ばされたものに変わっています。
   MS-IME の言語バーは、最下段のタスクバーにくっついて下へ移動したようですが、左右の位置は変わっていないようです。


  とりあえず、この状態でも、当方作成アプリをインストールして使うことはできます。
  先に結果だけ確認しておきましょう。   
  
  上の画像は [1280 x 1024] (5:4) の状況で試した「dNetFontViewer」と「ColorCode Researcher」です。
  使えるには使えますが、ワイド画面でないため横幅が足りない上に、縦幅も詰まっているので、なんとも窮屈な状況です。




  さてここからは「拡張編」です。
  このままでも使えますが、以下では欲張って、もう少しだけ表示領域を拡げてみることにしたいと思います。
  なお、以下の方法は、環境等によっては利用できない場合もありますのでご了承ください。

  ここでは D-Sub15ピン(VGA端子とも。端子部分は青色)で接続できる、家電品のデジタルテレビを使ってみました。

   デジタルテレビ自体は普通の [1920 x 1080](16:9) いわゆる「地デジ」のワイド画面なのですが、パソコンの設定を変更してもワイドにならないのは
   基底でインストールされた表示用のドライバ・ソフトウェアと、その前提となるグラフィクスボードのハードウェア仕様が古いためと思われます。
   パソコン側で DVI や HDMI などにも対応していれば ワイドも選択肢に入るのでしょうが、今回はやや旧式の VGA端子だけなので、仕方ありません。
   なお同じように VGA接続にした別のデジタルテレビでも メーカー等の仕様が違えば 以下のようにできない場合もありましたことを付記しておきます。

  では先ほどからの続きです。現状では [1280 x 1024] ですね。具体的には、次のようにします。

  
  もう少し拡げるには、まず右下の「詳細設定」ボタンを押します。

  
  開いた画面では、上段のタブが当初は「全般」になっていますので、まず「モニタ」に切り替えてください。

  
  次に「モニタ」タブ内の下段側にあるチェックボックス「このモニタでは表示できないモードを隠す」のチェックを外します。

  
  チェックを外したら「適用」ボタンを押し、さらに「OK」ボタンを押して、この画面を閉じます。

  
  すると、先ほどまでの「画面のプロパティ」画面に戻りますが、
  先ほどは右端まで動かしていたはずの解像度の選択肢の右側に、さらに余裕ができていることがわかります。

  
  今回も右端までドラッグしてみると [1600 x 1200] まで拡げることができるようです。(アスペクト比は 4:3)
  ではそのまま「適用」ボタンを押してください。今回も画面が一旦暗転し、解像度が切り替わって再表示されます。

  
  これで [1280 x 1024] → [1600 x 1200] の変更が完了しました。
  前の画像と比べて、より広い範囲が表示できたことをご確認ください。

   今回も、デスクトップの壁紙画像(青い空と緑の丘)は違和感が出ないよう引き伸ばされたものに変わっています。
   前回は上下に動いた MS-IME の言語バーは、今回はまったく動いておらず、画面全体では、より内側に、より小さくなったように見えています。


  ではもう一度、前出のアプリを使って確認してみます。
  

  
  上の画像は [1600 x 1200] (4:3) の状況で試した「dNetFontViewer」と「ColorCode Researcher」です。
  当サイトで Vista 以降の例示に用いているのは [1920 x 1200] (16:10) のワイド画面ですが
  横幅ではワイドに及ばないながらも、縦幅では同じなので、これなら十分使えそうです。



  ちなみに、デジタルテレビを接続した直後には、解像度の選択肢に制限が掛からないらしく、次のようになる場合があります。
  なお、以下の画像の元の大きさは [1024 x 768] です。
   (表示装置を別の装置に接続し直す際には、解像度は事前に Windows XP の初期値 [1024 x 768] に戻してからおこないましょう。
    まれにではありますが、接続し直した装置が、すでにパソコン側で変更済みの解像度に対応していない場合は、一切の表示がされなくなります。)

  
  はじめはもちろん、Windows XP の初期値で [1024 x 768] ですが、解像度の選択肢の幅が、かなり多くなっています。

  
  ツマミを右端までドラッグすると、最大値は [2048 x 1536] となっています。
   これは [4K]テレビ (3840 x 2160) には及びませんが、一般的なワイドモニタや地デジの [2K]テレビ (1920 x 1080) よりも細かいものです。
   そのため、このまま一般のパソコン用ディスプレイとして使った場合、表示が相対的に小さくなりますので、実際は使いづらいはずです。


  
  ためしに「適用」ボタンを押してみると、上のメッセージが表示されて、変更は失敗に終わります。
  もちろん解像度にも変化はありませんので「OK」を押します。

  
  続いてこちらのメッセージが表示されます。
  ここで「OK」を押すと、選択肢も基本的なものに絞られ、選択肢の数も変わります。
  選択を迷わせる選択肢が減って、本項のはじめに戻る格好になりますので、適切に処理してください。


 ここまでの画面表示は [4:3] か [5:4] の「ノーマル=ワイド」だけでしたが
 ディスプレイ・モニタ用のドライバ・ソフトウェアを更新してやれば
 昨今主流の「ワイド画面」にして使えるようなので、それもやっておきます。   (要するに元々の環境が古すぎるのですね。。。)

  まず現状確認。例によって「画面のプロパティ」を表示し、
  (次の画像では背後に隠れていますが)右下の「詳細設定」のボタンを押して
  開いた画面で「Intel ○○○」と書かれたタブをクリックして(○○○の部分は環境により異なります)、
  現在システムで使われているドライバの型番とバージョン(リビジョン番号)を確認します。
  
  この環境での元の状態。ドライバの型番は「82865G」、バージョンは「6.13.01.3485」となっています。

  この型番のドライバに対する更新プログラムが無いか、例によって安全な通信環境を確保した別機で ネット検索して探します。
  今回の「82865G」には こちら の1番目(バージョン 14.17)が適しているようです。

  このドライバ用の更新プログラムは、別機でダウンロードしたものを
  例によって microSD に専用フォルダを設けた上でそこへ保存して、XP 機に持ってきます。

  
  「マイ コンピュータ」から microSD の専用フォルダ「Intel82865G_DriverUpdate」を開いたところ。
  ドライバ用の更新プログラムは実行形式(.exe)になっています。インストールしていきますので、クリックして開きます。

  
  ドライバ用の更新プログラムが起動しました。
  説明の「ReadMe」は英語ですが、あとで困るといけないので、とりあえず中味に目を通します。

  よく見ると「Driver Revision: 6.14.10.4396」となっていますね。これが最初に確認した番号に対応するようです。
  もとは「6.13.01.3485」でしたので、これで更新できそうです。他に選択肢もありませんので「Next」を押します。

  
  更新プログラムが展開されて、セットアップの初期画面が表示されました。日本語なので安心して「次へ」で進みます。

  
  使用許諾契約書では、もちろん「はい」を押してください。でないと先へは進めません。

  
  インストールが始まりました。

  
  終わってセットアップの完了画面になりました。指示に沿って再起動しましょう。

   (ちなみに当方の環境では再起動時にきちんと再起動できず、起動前に表示されるメーカーの初期画面で止まったままになりました。
    仕方が無いのでパソコンの電源ボタンを「長押し」して一旦電源を切り、もう一度起動し直したところ、正常に起動しました。
    画面さえ表示されれば、とりあえず何とかなりますので、あわてずに対処しましょう。)


  
  とにかく(再)起動できたら、最初にやったように「画面のプロパティ」から「詳細設定」で開く画面で
  「Intel ○○○」タブを選ぶと、めでたくドライバが更新された模様が、視覚的にも確認できます。

          これで更新されたのは疑いようもありませんが、バージョン(リビジョン番号)は、ここでは表示されていません。
          念のため確認したい場合は「グラフィック プロパティ」のボタンを押して表示される画面で、次のようにします。
          
          「グラフィック プロパティ」のボタンで表示された画面で、左下にある「情報」ボタンを押します。

          
          「Driver Version: 6.14.10.4396」となっており、正しく更新できていますね。確認できたら画面は閉じておきましょう。



  では「画面のプロパティ」に戻って、いよいよ解像度の変更です。待望の「ワイド画面」にできるでしょうか?

  
  解像度の選択肢が増えており、右端へドラッグすると(今回の環境では)「1680 x 1050」が最大になっています。
  これは アスペクト比でいうと [8:5] (16:10) の「ワイド画面」になります。では早速「適用」を押して確認しましょう。

  
  めでたく [1680 x 1050] (16:10) のワイド画面になりました。
  MS-IME の言語バーの位置で比べてみると、かなり拡がったようです。

  次の画像は、ここまでの最終結果です。(この時には撮り忘れていたため、後日撮り直しています。)

  
    ちなみに この段階では 後述の手順 により、アイコンの下線を取り除いてあります。こうしておくと 見た目がスッキリするだけでなく
    アイコンからの起動も ワンクリックではなく ダブルクリック(Vista 以降と同様)になるので、操作ミスの減少につながります。


  なお、デジタルテレビ等の [1920 x 1080] など (16:9) の画面に表示した場合は、これよりも若干「横長」に見えます。
  可能な場合はデジタルテレビ側の「表示切替」等で調節すると良いでしょう。

  では、しつこいようですがもう一度、前出のアプリを使って確認してみます。

  

  
  上の画像は [1680 x 1050] (16:10) の状況で試した「dNetFontViewer」と「ColorCode Researcher」です。
  前に試した [1600 x 1200] (4:3) の「非ワイド画面」と比べると 横幅はやや拡がったものの、縦幅は逆に短くなっています。

    また、縦横で掛け算すれば「ピクセル単位の面積」(単位は平方ピクセル)になりますが、非ワイド(4:3)の [1600x1200= 1920000] に対し
    ワイド(16:10)は [1680x1050= 1764000] なので、今回の環境では、ワイドを選択したほうが、面積ではかえって狭くなってしまいます。

    さらに確認したところ、前述の「詳細設定」>「モニタ」タブ内の「このモニタでは表示できないモードを隠す」のチェックボックスは
    ドライバの更新後もチェックが外れたままになっており、今回の環境では、上記で試したよりも広い表示は得られませんでした。


  これらのことから、当サイトにおける Windows XP 環境での例示には、
  Windows Vista 以降の環境での例示 [1920 x 1200] (16:10) との峻別を兼ねて
  [1600 x 1200] (4:3) の画面サイズを用いることとしました。

  ちなみに、今回は「グラフィックボードの交換」などハードウェア面での追加投資はしていませんが、環境さえ整えれば
  Windows XP でも [1920 x 1080] (16:9) や [1920 x 1200] (16:10) などの画面サイズで利用することは可能です。


当方作成アプリのインストール

 説明のため、以下の画像の元の大きさは、すべて 1,280 x 1,024 (5:4) に統一しています。(SXGA、17インチ画面に相当)
 掲載画像は7割ほどに縮小してあり、クリックすると適宜(ブラウザの幅に応じて)拡大/縮小します。

  前項までで、当方作成アプリをインストールできるようにするために
  時間をかけて [.NET Framework 4.0] をインストールしてきました。

  やや説明が前後している感はありますが、せっかくですので、ここで当方作成アプリもインストールしてみましょう。
  ([.NET Framework 4.0] インストール直後の場合は、事前に「再起動」までやっておけば安心です。)

  当方作成アプリの実行型インストーラは、前項までと同じく、別機で準備した保存媒体の中に
  次のように専用フォルダを設けて、まとめて入れてあります。   
  ここでは [ColorCode Researcher] のインストーラを、クリックして開いてみます。
  (インストーラのアイコンすべてに「盾のマーク」が無いことにも注目してください。)
  
  [ColorCode Researcher] のインストーラが、すぐに起動しました。

  前述のように Windows XP の場合は、Windows Vista 以降とは異なり、セキュリティが緩いため
  暗転画面でインストールの承認許可を与える「ユーザーアカウント制御」の場面がありません。

  そのため「盾のマーク」も無く「すぐに起動した」のですが、それ以外は、インストーラでもアプリ本体でも
  [.NET Framework 4.0] までを使って作られたものなら、Vista 以降とまったく変わりなく使うことができます。

  次の画像は、この時点におけるすべての、当方作成アプリをインストールしてみたところです。
  (具体的なインストールの仕方につきましては「インストーラ」のページでご確認ください。)
  
  すべてインストールした結果、各アプリのアイコンがデスクトップ画面に並んでいます。
  次の画像は、スタートボタンの「すべてのプログラム」から
  「occhann's software」フォルダにまとめられた、各アプリの本体と付属 [TOOLs] を開いてみたところです。
  
  他のアプリ等と同じように、インストール直後は上図のように薄いオレンジ色で表示されますが
  実際に使っていくと、下図のように白地に変わります。
  

  (実際に各アプリが Windows XP で稼動している場面の画像は「対応状況一覧」のページでご確認ください。
   なお「対応状況一覧」は各アプリの全体像の把握のため上図 1280 x 1024 よりも広い 1600 x 1200 にしています。)



追記 - アイコンと動作

Windows XP の初期設定では、デスクトップのアイコンの名前には下線が引いてあり
アイコンを1回クリックしただけで、各アプリ等が起動するようになっています。

一見便利なようですが、Windows Vista 以降で慣れてしまった人にはダブルクリック動作が身に付いているので
かえって誤操作の原因となったりして、危険な場合があります。

これをダブルクリックで起動するようにするには、コントロールパネルから開く「フォルダ オプション」の
「全般」タブにある項目「クリック方法」で「シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く(D)」を選択します。


(これで結果としてアイコンタイトルの下線も消えることになります。)


なお、当方作成アプリの「UFOcursor」を利用する場合、Windows XP が初期設定のままでは
XP 特有の「アニメーション効果」により再描画が間に合わず、エラーになる可能性があります。

(XP 特有の「アニメーション効果」は、アプリ等の表示/非表示の際に、タスクバーのアプリボタンと アプリ本体との間を [繋ぐ]ように振る舞います。
 UFOcursor は一定間隔で点滅の再描画をおこないますが、XP 特有の「アニメーション効果」はこのタイミングとは無関係のため、エラーが起こり得ます。
 不幸にしてエラーになってしまった場合も あわてずに、キーボードの E/Q/[9]/end キーを押すと「UFOcursor」は安全に終了できます。)


これを未然に防ぐには、Windows XP 初期設定で有効となっている「アニメーション効果」を停止させるのが効果的です。
具体的には、デスクトップ画面を右クリックして「プロパティ(R)」を選択するか、コントロールパネルの「画面」項目から
「画面のプロパティ」を開きます。そして「デザイン」タブにある「効果(E)...」のボタンを押すと開く「効果」の画面で
「次のアニメーション効果をメニューとヒントに使用する(U)」の チェックを外します


(「効果」画面でチェックを外して「OK」ボタンを押したら「画面のプロパティ」に戻りますので、必ず右下の「適用」を押してから「OK」を押します。)


ちなみに(アイコンの話に戻って恐縮ですが)デスクトップのアイコンの大きさを Windows Vista 以降と同じ大きさに揃えたい場合は
上図「効果」画面にある「大きいアイコンを使用する(E)」に チェックを入れます
(変更直後はアイコンの間隔が詰まっています。Vista 以降と同様に拡げるには、デスクトップ画面を右クリックして「アイコンの整列」をやり直してください。)


番外編:インターネットエクスプローラの最適化

 説明のため、以下の画像の元の大きさは、断りの無い限り 1,024 x 768 (4:3) となっています。(XGA、15インチ画面に相当)
 掲載画像はやや縮小してあり、クリックすると適宜(ブラウザの幅に応じて)拡大/縮小します。

  Windows XP は、すでにマイクロソフトのサポートが終了しましたので、インターネットには接続すべきでありませんが
  接続はしなくても、HTML 書類などの「ブラウザ」(閲覧ソフト)としては使いたい、という場合はあろうかと思います。

  今回は Windows XP をクリーンインストールしましたので、付属するインターネットエクスプローラ(以下 IE)の
  バージョンは [6] になってしまったのですが、この状態では直近の CSS などに未対応で、表示が崩れる場合があります。

  たとえば当方サイトのトップページを、接続なしの HTML 書類として開いてみると、次の画像のようになってしまいました。   
  (画像では IE の「バージョン情報」の画面も開いています。)
  これでは使いづらそうなので、なんとかしたいと思います。今回は こちらの記事 を参考にさせていただきました。
  Windows XP における、IE の最終バージョンは [8] です。   IE[8] のインストーラは こちら からダウンロードできるそうです。

  では実際の手順です。
  古い IE[6] は 新しい IE[8] をインストールすることによって置き換えられる筈なので、特に削除したりはしていません。
  例によって今回も安全第一、インストーラは安定接続の別機でダウンロードして microSD に保存したものを用意しました。
  
  [マイ コンピュータ] から microSD を開き、別機でダウンロードした IE[8] のインストーラを、クリックして開きます。
  
  [ファイルの展開] が始まりました。すこし待ちます。
  
  最初の画面が開きました。まず読んで、どうするか考えます。
  
  今回はインターネットにも接続していませんし、マイクロソフトのサポートも終了しているのに
  今更フィードバックを送っても無意味なので、「今は何もしない」を選んで「次へ」を押します。
  
  追加ライセンス条項では「同意する」を選ぶ必要があります。
  
  ここで本題です。「更新プログラムのインストール」には必ずチェックを入れて「次へ」を押しましょう。
  
  インストールが始まりました。しばらく待ちます。
  
  インストールの完了画面になりました。指示に従って再起動しましょう。




  さて IE[8] はめでたくインストールされましたが、実はまだ「最終形」にはなっていません。
  というのは、通常なら「Windows Update」でおこなわれる IE の更新が、おこなわれていないためです。

  せっかくなので念のため「Internet Explorer 8 の累積的な更新プログラム」みたいなやつを探して「最終形」を目指します。
  これには前述の「Microsoft®Update カタログ」を使います。



 手順A(x86: 通常の Windows XP = 32ビット版の場合)
          (64ビット professional 版 の場合は、下記「手順B(x64)」ボタンを押してご参照ください。)

  1. 「Microsoft®Update カタログ」の検索窓に [windows xp internet explorer 8] と入力して検索します。
  2. 検索結果のページの項目見出しにある「製品」をクリックして、製品別の順序(▲) に並べ直します。
  3. 製品名が「Windows XP」だけのものは、上から三番目までです。せっかくですので、3つともダウンロードします。
      (各行の「ダウンロード」ボタンを押すと開くサブ画面で「日本語」のリンクをクリックするとダウンロードできます。)
      (1件目のタイトルをクリックすると表示される説明に見える「ECMAScript」とは JavaScript の標準だということです。)
      (「Windows XP Embedded」は、XP ベースのレジや POS端末など業務用のシステムであり、一般のパソコン向けでないため使いません。)


  ダウンロードされる実際のファイル名は、次のとおりです。
Windows XP 用の更新プログラム
(KB976662)
ie8-windowsxp-kb976662-x86-jpn_64efe209a781c5ad522ba68e3e1735928990b165.exe
Windows XP SP3 用
Internet Explorer 8 の
累積的なセキュリティ更新プログラム
(KB4018271)
ie8-windowsxp-kb4018271-x86-custom-jpn_ced763429026b6e48200e679d587c25b821df5ce.exe
Windows XP 用 Internet Explorer 8
互換表示一覧用の更新プログラム
(KB2598845)
ie8-windowsxp-kb2598845-x86-jpn_915fcc1726f388ca8caff3e26897d05dbe75cc04.exe




 手順B(x64: Windows XP 64ビット professional 版 の場合)
 
  (当方では環境が無いため実際に試していません。情報のみの提供です。)

  1. 「Microsoft®Update カタログ」の検索窓に [windows xp internet explorer 8] と入力して検索します。
  2. 検索結果のページの項目見出しにある「製品」をクリックします。すると製品別の順序(▲) に並びますので
    もう一度「製品」をクリックして、製品名の逆順(▼) に並べ直します。
  3. 製品名が「Windows XP x64 Edition」のものは、上から三番目までです。3つともダウンロードします。
      (各行の「ダウンロード」ボタンを押すと開くサブ画面で「日本語」のリンクをクリックするとダウンロードできます。)

  ダウンロードされる実際のファイル名は、次のとおりです。
Windows XP x64 Edition 用の更新プログラム (KB976662)
ie8-windowsserver2003.windowsxp-kb976662-x64-jpn_5d53a818cada6e3104f7ff572d843f7b30acf1fe.exe
Windows XP for x64-based Systems 用 Internet Explorer 8 の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB4018271)
ie8-windowsserver2003-kb4018271-x64-custom-jpn_e472abd790ffde30544295eebdec30bd20ec98f8.exe
Windows XP x64 Edition 用 Internet Explorer 8 互換表示一覧用の更新プログラム (KB982632)
ie8-windowsserver2003.windowsxp-kb982632-x64-jpn_390040ba745b1cd01835e9f36a6c359f06a2f45e.exe

   以下の説明では 通常の Windows XP (x86) で処理していますので
   ファイル名等は Windows XP 64ビット professional 版 (x64) のものに読み替えて作業してください。


  ファイル名ではわかりにくいため、これらは保存媒体に専用のフォルダを設けて、そこへ入れておきます。
  (フォルダの名前は何でも構いませんが、ここではわかりやすくするため「WinXP_IE8_update」としておきます。)



  更新プログラムのインストール手順は、前述と同様で、3つとも同じです。
   (以下の画像はまとめていますが、実際にはひとつずつ処理しています。)
  
  リムーバブル ディスク(J:)内のフォルダ「WinXP_IE8_update」を開いたところ。それぞれクリックすれば起動します。

  
  クリックで展開中の状況。すぐに終わります。

  
  最初の画面が表示されました。「次へ」をクリック。

  
  使用許諾契約では「同意します」を選んで「次へ」。

  
  インストールが進行中です。しばし待ちます。

  
  完了画面が表示されました。「完了」を押すと画面は閉じます。



  これで インターネットエクスプローラ [8] の最適化が完了したことになります。
  早速、はじめに試した当サイトのトップページの 原本の HTML 書類を、再び表示してみましょう。

  
  (この画像の元の大きさは 1600 x 1200 ピクセルにしています。この画像の撮影後、メニューの項目数など若干の変更がありますが、基本的には同様です。)

  細かい点を言えば、メニューの隅が丸まっておらずに角ばっている、などの不十分な箇所はありますが
  おおまかに見て、これならなんとか使えそうです。



  何度も言うように「まったくおすすめできません(汗)」が、やむを得ない理由などで
  どうしても XP でインターネットに接続したい、という場合は、こちらこちらこちら の記事などが参考になるかも知れません。

  作業だけでもなかなか大変そうですし、その後も「サポート切れ」のリスクは大きいまま残りますので、私だったらやめておきます。
  それでも使うという場合、すくなくとも「メールは使わない・設定もしない」ことと、「安全確保が明確なサイトのみ利用する」ことは大前提です。
  大手サイトや政府系機関などしか巡回しないのなら、普通はまず大丈夫でしょうが、それでも「運だめし」に近い、ということです。
  もちろん、やたら広告の多いサイトなどですと、何が紛れ込んでいるかわかりません。

  いずれにせよ、どう転んでも「安全」になんか なり得ない話なので、もちろん「自己責任」でお願いします。


 説明は以上です。
 長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。お疲れ様でした。

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