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HAKARUsan_Detail  ハカルさん・詳細

ダウンロードインストーラ [ HAKARUsan_Install.exe ] を zip圧縮形式 で ダウンロード


目次 index

定規 scale換算表 conversion tableその他
  • 基本機能  • おもな機能  • アイコンと名称
  • アイコンの機能  • 桁区切りと漢字表記
  • 設定  • 直線以外の長さ
  • 利用環境との関係  • 最終的な編集様式
  • 目盛り調整手順
  備考:WEB上のオンライン定規

定規 scale

• 基本機能


定規は大部分が半透明となっており、初回の起動直後には、画面の左上隅に表示されます。
定規の本体は、操作系のない半透明の[余白]の部分(目盛り部分も可)での
マウスを使ったドラッグ操作により、画面上の好きな場所へ移動できます。
(表示位置を微調整するには、キーボードの[ctrl]または[alt]キーを押しながら [↑][↓][←][→]の矢印キーを押せば、上下左右に1ピクセルずつ移動できます。)

    
    ([pixel]が選択された初期の状態。画像では例示のためにドラッグ操作で移動だけをおこなっています。)

初期値では[pixel]が選択されており、縦300×横500ピクセルの大きさで表示されます。
ピクセル(pixel;画素;px)とは、画面を構成する物理的な最小の要素です。
(当アプリで[pixel]選択時の目盛りは最小が5pixel,最大が500pixelです)

上下左右の四辺に目盛りと、初期状態では右上から左下へ濃い色の対角線、左上から右下へは かなり薄い色の対角線と
対角線の反対側の角には、目盛りの方向で始点側であることを示す、赤い矢印が描かれています。

最初の100ピクセルから200ピクセルの位置には、赤色の正方形が描かれています。
これは濃い対角線とは反対側にある始点側の角からの位置です。
定規の初期値は300×500なので、ちょうど等間隔の中心部分の位置にあたるため、はじめはわかりにくくなっていますが
ピクセルで描いているということは、この2つの赤い正方形は、100ピクセル四方の大きさだということになります。

この定規や目盛りの基準になっているのは、お使いのモニタの解像度です。当アプリの定規の精度は
お使いのシステムに設定された解像度の数値や、お使いのモニタの製造上の物理的なピクセル精度などに依存しています。

 なお初回起動時(およびリセット時)には利用中の画面の状況について次のようなメッセージも表示されます。
    

[余白]となっている部分を 右クリック すると、各種機能のサブメニューが表示されます。
定規から当アプリを終了する場合も、右クリックから終了を選びます。(キーボードで [ctrl]キー+[Q]キー でも可)

    
    (余白部分で右クリックして、サブメニューが表示された状況。設定画面のいくつかの項目はメニューからも変更できます。)
    (「対象選択」機能を使えば、定規の位置とサイズを 他のアプリ等のウインドウに合わせることも可能になります。)

ラジオボタンを[pixel]から[cm]や[inch(3-5)][寸]などに切り替えると、選択した単位系での目盛りになり
2つの赤い正方形の大きさや位置が、目盛りに応じて変化するのがご確認いただけます。
(ただし、ピクセル数で割り切れない位置にくる目盛りは必ずズレます。)
日本国内でご覧の方は[cm]に切り替えて、ぜひお手持ちの定規を当ててみてください。

    
    ([cm]を選択。画像では例示のために後述の「設定」において倍率を調整済みです。)
([inch3]を選択。目盛りのバリエーションで、分量単位に [barleycorn](1/3インチ) を用いる場合などの、やや特殊な形式)
([inch4]を選択。目盛りのバリエーションで、英語圏で多用される [half](1/2) や [quarter](1/4) に基づく形式)
([inch5]を選択。メートル法と同じ十進法式の目盛りですが、最小目盛りは 0.05インチにしてあります。) (●インチ系3種での最大目盛りは [フィート](=12インチ)になります。定規の大きさを拡げた場合はご注意ください。)
([寸.jp]を選択。日本の標準として使われた「曲尺」(かねじゃく)での[寸]。最小目盛りは[1/10寸]=[分]です。)
([寸.cn]を選択。中国で近代まで使われていた「市制」での[寸]です。)
([鯨寸]を選択。日本で一部の業種に使われていた「鯨尺」(くじらじゃく)での[寸]です。) ラジオボタンを[角度]に切り替えた場合は、四隅が「分度器」になります。 長方形の四辺の水平線・垂直線については角度を変えられませんが 定規の大きさを調節して対角線の角度を変えれば、対角線と四辺との間で様々な角度が計測できます。 (表示数値は水平線に対する[仰角]です。垂直線との[俯角]は90度からの引き算で求めてください。) ([角度]を選択して「分度器」を表示。細かい数値は小数と度分秒の両方で表示しています。)
[圖] のアイコンや単位系ラジオボタンなどの操作系の下には、黒い枠で囲んだ表示域が2つあり 縦横の大きさなどを確認できます。左側はつねにピクセル単位、右側は選択した単位系での表示です。 (マウスのポインタを重ねると表示されるツールチップの内容は、右側の枠内では[余白]部分とほぼ同じですが  左側の枠内や [圖] のアイコンに重ねたときには、追加情報が含まれます。) (余白部分で表示されるツールチップの状況。追加情報を含まないのは右側の枠内でのツールチップと共通です。)
(左側の枠内で表示されるツールチップの状況。追加情報を含むのは [圖] のアイコンでのツールチップと共通です。)

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• アイコンの機能


HAKARUsan の [圖] という漢字のアイコン(音読みで [ト] [ズ]、訓読みで [はか-る]、[図]の旧字体)は
一風変わった3種類のスイッチが組み合わされたものになっています。

1. [圖] の四隅にあるラジオボタンは、濃い対角線の方向を示します。(つねに対角に向かい合った2つが ON になります)
  赤い正方形の始点も2つとも反対側へ切り替わるので、定規の目盛りを当てて計測するときなどには
  始点となる角の位置を切り替えると便利なことがあります。
    
    (ラジオボタンで濃い対角線の向きを切り替えた状況。目盛りは左下および右上から始まっています。)
2. [圖] の外周部(上下左右の四辺。ラジオボタンは除く)をクリックすると、定規の外周部に   定規の大きさをドラッグ操作で変更できる「外枠」を表示できます。(再びクリックすると非表示にできます)   定規の大きさや長方形の形状を、手早く変更するのに向いています。   (ピクセル単位の細かな調整は「設定」からできます。→次項) (外周部ではアイコンとその周囲が暗くなります。画像はすでにクリックして定規の本体に「外枠」が表示された状況です。)
([圖] のアイコンの使用例。外周部クリックで外枠を表示、さらに外枠をドラッグして形状も変更)
3. [圖] の中央部をクリックすると、「換算表」を表示します。(換算表については次項で紹介します。) (画像はアイコンの中央部にマウスのポインタを重ねただけの状況です。アイコンが明るくなっています。)
 (おもに Windows 10 向け)
当アプリの旧バージョンでは、Windows 10 の場合に「外枠」を表示すると、定規の表示が「狭く」なり 具体的には 左側・下側・右側が7ピクセルずつ、それぞれ「内側に縮まる」ようになっていました。
A.外枠なし(当アプリの定規を初期値で移動し「Frame Capture」の「対象選択」機能を使って撮影。画像の大きさも500x300ピクセルで正しい。)
画像では座標も表示していますが、上図Aの座標は正しいものの、下図Bの表現は正しいとは言えません。
B.外枠あり(の・つもり、旧バージョン。外枠を表示したつもりが表示されておらず、逆に 上側以外の3辺分だけ狭くなっています。)

    Bの画像は上図Aを撮影した状態のまま、同じ位置とサイズ(500x300)で撮影しています。目盛りや対角線などは微動だにしていませんが
    狭くなった分で 四隅の座標の表現は正しいとは言えなくなっており、対角線の始点と終点も 両角の隅が動いたために ズレたかのように見えます。
    撮影後に「Frame Capture」の「対象選択」機能を使い、狭くなった定規に合わせてサイズを調べると、486x293ピクセルになっていました。
    このことは「自分の大きさは 500x300 のつもりだが、外部から認識される大きさは 可視部分の 483x293 でしかない」ことを意味します。
    (ちなみに 実際に見えている定規の四隅の正しい座標は 左上(107,100)、左下(107,393)、右上(593,100)、右下(593,393) となります。)

A図からB図へ、外枠の切替操作をした段階では そのままでも良さそうな感じもしますが B図となった状況で座標を確認してしまった場合は、間違った値で受け取ってしまいます。
こうなっていたのは、実は「Windows 10 の仕様」ともいえるものです。 サイズ調節用の外枠は、Windows 10 では 左側・下側・右側についてだけ「隠される」ようになっており Windows 10 以前から使われてきた 従来版アプリ の多くも、その部分が見えなくなったことにより Windows 10 特有の「フラットパネル」のような外観が実現されるという仕組みになっています。
そのため、当初はそのままにしていましたが、たまたま上の画像のように座標を表示して使う機会があり やはり困ってしまったため、次のように変更しました。
A'.外枠なし
B'.外枠あり(新バージョン。外枠3辺は模式的に追加表示しています。)
技術的には、見えなくなってしまった外枠の分だけ表示サイズを大きくとり、 見えている部分だけで意図した大きさと位置に合うよう、表示位置もズラして、さらに 3辺の内側の端(上側だけはシステムの枠線が表示されているので 左側・下側・右側だけ。)に 外枠を模した細長の表示を追加した上、目盛りや対角線なども 外枠追加によるズレが吸収されるよう調整しました。 (このため 実際にサイズ調節をおこなう際に マウスのポインタの形が変化する範囲は、3辺では模擬外枠のさらに外側、実際の(不可視の)外枠部分 となります。)
ちなみに、Windows 10 以前のシステムで使った場合は(従来どおりですが)次のようになります。
A"V.外枠なし(Windows Vista)
B"V.外枠あり(Windows Vista、従来どおり。外枠はシステム本来の外枠。)
A"7.外枠なし(Windows 7)
B"7.外枠あり(Windows 7、従来どおり。外枠はシステム本来の外枠。)
A"8.外枠なし(Windows 8.1)
B"8.外枠あり(Windows 8.1、従来どおり。外枠はシステム本来の外枠。)

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• 設定


操作系の右上部分にある「設定」のチェックボックスにチェックを入れると
初期の操作系に加えて、各種設定用の操作項目が追加で表示されます。

    
    (「設定」を追加表示。上段中央の初期値は[1.000]ですが、画像では例示のために当方の環境に合わせて調整しています。)

• 左上部分の正方形に配置されたボタン群は、1ピクセル単位で定規の位置や大きさを変更できます。微調整にお使いください。

  外周側の四辺に2本ずつ配置された、細長いボタンは
  定規の大きさを、1ピクセルずつ拡げたり狭めたりできます。
  内側にある、上下左右や斜め方向の矢印は、定規の位置を1ピクセルずつ移動させます。
 (中央の「□」を押すと、モニタ画面全体の中央の位置へ、定規を移動します。)
• 上段部に2箇所ある数値の入力欄は、環境により目盛りが合わない場合などに「倍率」を指定して調整するためのものです。   実際の倍率は、2つの数値を掛け合わせたものになります。(縦と横ではありません)   左側では細かい指定が可能です。右側は大まかな倍率を指定します。   2つの入力域の右側に付属している小さな上下のボタンでは最下位の桁のみ増減できますので   最下位以外の各桁について、その値を増減するボタンも、入力域のすぐ下に用意しています。  (具体的な調整手順については後述します。)
• 倍率は、中段部分にある「倍率を適用」のチェックを外せば無効化でき、単純なピクセル換算値の目盛りに戻せます。   もちろん、チェックを入れなおせば、数値入力欄にある倍率が適用された目盛りに戻ります。
 (一般的なソフトで「○cm」のように示される値は「単純なピクセル換算値」になっていることがあります。これを扱う場合   当アプリでせっかく定規を当てて正確に合わせた倍率は入力欄に保持したまま、当アプリのピクセル以外の目盛りを   当面は「単純なピクセル換算値」に戻して、他の一般的なソフトが示す値との整合性をとる場合などに使えます。)
 (他のソフトの値が「単純なピクセル換算値」や「定規で合わせた正確な目盛り」の両方とも合わないことも、よくあります。   これは他のソフトの側で算出された値ということですので、おそらく「誤差の範囲」と考えられているもの、と思われます。   そのソフトを基準にしたい場合は、倍率を変更すれば対処できます。たとえば OpenOffice の [Culc](表計算)での   列幅変更で示される「○cm」表記に合わせる場合は、当方の環境では倍率[0.950]あたりがいいようでした。)
• 「pixelも調整」を選んだ場合は、本来は基準としているピクセル目盛りにも、倍率を反映できます。   通常の一般的な使用状況では、このチェックは外しておくことをお勧めします。
 (視力の低下などにより、システムの画面全体をコントロールパネルの設定で拡大表示するようにしている場合などには   ピクセル自体が物理的な大きさよりも仮想的に拡大表示されていますので、その場合などに対応するためのものです。   特にこの場合には、倍率の2番目の数値入力欄が、効果的に使われるようになるものと考えられます。)
• 倍率の数値は、[リセット]ボタンで、簡単に元に(1倍に)戻せます。   倍率というのはやや概念的でわかりにくいかも知れませんが   わかりにくい場合は実際に変更してみるのが、倍率に関しては、もっとも理解の助けになるものと思われます。
• 右側中段にある [初期][VGA][XGA][WXGA] の各ボタンは  定規の大きさを一瞬で、それぞれ所定の大きさに切り替える時に使えます。
 ([初期]は、ここまでの例と同じ[縦300×横500]ピクセルです。特に意味はありませんが元に戻したい場合に使えます。   [VGA][XGA][WXGA]は、これまでのディスプレイや画像ソフトで多用されてきた、ピクセル基準の定型サイズです。   これら3種類は下記コンボボックスからも選択でき、具体的な数値はコンボボックス内にも表示されています。→後述)
• 「常に中央」チェックボックスは、定規を画面中央に固定して、動かないようにできます。  (定規の大きさを調整しても中央になるよう、その都度調整されます)
• 「縦横切替」ボタンは、文字通り、長方形の縦と横との長さを入れ替えて  面積は変えずに再表示します。ハガキなどの定型用紙の際には便利です。  (「常に中央」でない限り、縦横は左上隅を基点に切り替わります。) • 「目盛りを描画」チェックボックスは、文字通り、定規や分度器の目盛りなどの表示/非表示を切り替えます。 • 「座標を描画」チェックボックスは、定規の四隅のモニタ上の座標位置を、表示したり非表示にしたりできます。  (この場合には目盛りに設定画面も非表示にしたほうが見やすくなります。なお座標は一部のツールチップでも表示されます。) • 右下部分にある、選択肢のコンボボックスには次の4種類があり、選択すると、定規がその実寸大の大きさになります。   • 「画面サイズ」… HD, VGA, WXGA, 2K, 4K, 8K, ワンセグ, AppleWatch, iPhone, iPad, DVD, 等   • 「インチ系用紙サイズ」… レター、リーガル、タブロイド判、等   • 「ミリ系規格用紙」… A4、A5、B4、B5、等   • 「その他ミリ系の定型サイズ」… 名刺、運転免許証、はがき、等
  
(モニタに収まりきらないサイズは、赤色の文字で表示されます。オレンジ色は、縦横を切り替えれば収まるものです。) (例示の状況は、当方の環境(1920×1200)の場合です。モニタに収まるかどうかは、ご利用の環境により異なります。)
(「その他ミリ系の定型サイズ」で「148×100 はがき(年賀状、(旧)官製はがき)」を選択) (縦横ともにピクセルで割り切れない長さのため、内輪の近似値になっています。)
(「はがき」サイズのまま「縦横切替」ボタンで横書き用に変更。左上隅が基点で、もう一度押すと縦書き用に戻ります。) ◆コンボボックスの選択肢を開いても選ばずに[余白]をクリックして閉じた場合には  定規が予期しない位置へ移動することがあります。この現象は改善へ向けて調査中です。  (一般に、開いたコンボボックスで選択肢を切り替えずに閉じるには [esc](エスケープ)キーを押します。また当アプリでは   選択肢としての有効な数値を持たない、コンボボックス先頭の項目を選ぶことでも、安全に閉じることができます。)

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• 利用環境との関係


画面の解像度は通常 [dpi](dot(s) per inch) という単位であらわされますが
この場合のドット(点)は、一般のモニタでは、物理的なピクセルと同じです。
(より正式には、ピクセル基準の [ppi](pixel(s) per inch) で表現します)

当方の環境を例にとると、ツールチップに表示される解像度は [96 dpi] となっているので
1インチ=96ピクセル、すなわち、1インチあたり96個の画素密度で画面全体が構成されていることになります。
しかしこれは [.NET Framework] の論理値をそのまま表示しているものなので
物理的な実態を反映していない可能性があります。

当方の環境では、モニタには [24インチ] とされるものを使っていますが
この[○○インチ]というのは、テレビの [24型] [40型] などと同じで、製品として選びやすくするために
対角線の(おおよその)長さによって、画面の大きさが表現されたものです。
アメリカ発祥の製品であるため、ヤード・ポンド法の単位である インチ(inch)が使われています。

インチで言われても私のような日本人にはピンと来ない、ということもありますが
画面全体の大きさを「正確に」知るには、やはり[ピクセル数]ということになります。

当方の環境では [1920×1200] (比率に直すと [8:5]) となっていますが、同じ [8:5] の比率だと
[1680×1050], [1440×900], [1280×800] など、あるいは
ハイビジョンテレビと同じ [16:9] の比率だと([8:5]よりもやや横長)
[1920×1080], [1600×900], [1280×720] などの選択肢があるようです。

(ブラウン管など旧式のテレビは [4:3] の比率で初期のパソコンは [640×480] などでした。
 ちなみに Windows XP では [4:3] の比率で [800×600], [1024×768],
 もしくは [5:3] の [1280×768], [5:4] の [1280×1024] などもありました。)

[4:3] [8:5] [16:9] などの縦横比率が正しくない場合には、当アプリもその影響を受けます。
あるいは縦型画面などの場合も考えられますが、いずれの場合も、システムの設定は適正な縦横比率にしてご利用ください。

さらに近年では、4K/8K といった スーパーハイビジョン や、Retinaディスプレイ など
見かけの画角にくらべて、超高解像度のものも使われはじめています。
これらの表示装置をお使いの場合は、定規にある「設定」の「倍率」で調整するようにしてください。


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• 目盛り調整手順


当アプリは計測機器ではなく、パソコンの画面上だけで利用可能な、仮想的な定規です。
よくあるプラスチック製などの定規並みの、一般的で実用的な利用精度を、実測(目視)により写して使います。
メートル原器やマイクロメーターやノギスなどが持つような厳格な精密性は、期待しないでください。
また、以下の調整方法は、表面がフラットな(平面の)液晶方式などのディスプレイを前提に書いています。
ブラウン管方式などの表面に球面や曲面を持つディスプレイには不向きであることもご承知置きください。

以上を踏まえて、当アプリでの定規の目盛りを、より正確なものに近づけるには
    
まず、お手持ちの(現実世界に存在している)長めの定規、またはメジャーなどを用意します。
お使いのパソコン画面の大きさにもよりますが、なるだけ30cm以上のものが良いでしょう。(あまり短いと精度が落ちます)  

次に、当アプリを起動して「外枠」を表示し、当アプリの定規をできるだけ(画面が横型ならば横方向に)拡げます。
それができたら「外枠」を消して、目盛りを基本の単位系(日本国内なら[cm])で表示し、倍率の設定画面も表示します。
    
そして、パソコン画面に実際の定規を当てて、当アプリの定規の始点と揃えます。
このとき気をつけることは、「始点以外の目盛りのズレを、ありのままに正しく認識できるようにする」ということです。
そのためには、パソコン画面に自分の顔を近づけて、「まっすぐに片眼で見て始点を揃える」ようにします。

パソコン画面には、表面を保護する透明な素材から、実際の画素が並んでいる表示面までに、若干の距離(奥行き)があります。
このため、斜めに見たり両目で見たりして揃えた始点は、自分では揃えたつもりでも実際には揃っておらず
次の終点側で合わせても、結果的に無意味となってしまうことがありますのでご注意ください。

次に、画面に当てた実際の定規は動かさないまま、自分の顔の位置を動かして、目盛りを見比べます。
始点から終点までの目盛りをすべて見渡して、完全に揃っていると思えた場合はそのままで結構ですが
ズレている場合は、2つある倍率の数値入力欄の細かいほう(左側)を使って、目盛りが揃うように微調整してください。

     当アプリの定規の目盛りは、倍率の数値が変わる度に
     始点を基点とする全体が、微妙に詰まったり拡がったりします。
     微調整は、目盛りを詰め過ぎたり拡げ過ぎたりを繰り返して
     適正なポイントを探すようにすると、うまくいくと思います。

最終的には、始点側と、できるだけ先の地点(終点側)との両方で、「まっすぐに片眼で見て目盛りが揃う」ようなら完了です。
このときも、自分の顔の位置(眼の位置)を適正な位置に動かして、確認するようにしてください。

お手持ちの実際の定規の目盛りと、当アプリの定規の目盛りとが、全体で一致したことが確認できましたら、
その倍率で使い続ければいい、ということです。

当アプリでの倍率などの設定は、特に変更しない限り、次回も保持されます。
また、パソコン画面の物理的なピクセルを基準にしていますので、同じパソコン・同じモニタで使い続ける限りは
[尺貫法] や [ヤード・ポンド法] といった、他の単位系に切り替えた場合も、その倍率のままで使えます。

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備考:WEB上のオンライン定規

 当アプリと同様に、表示した定規の目盛りの間隔を調節できる
 インターネット上のオンライン定規がありましたので、ご紹介しておきます。

 [cm]と[inch]についての横方向の長さだけですし
 ちょっと日本語がおかしい部分もありますが、適当に類推して理解するように努めてください。

 当アプリでいう「倍率」に相当する数値を下段で入力して、その下の左側のボタンを押すと、目盛りの間隔が変わります。
 何度か数値を入れ直して試したところ、当方の環境では [94.3] で一致するようでした。

換算表 conversion table

• おもな機能


主要な単位系の各単位として入力した数値(長さ)を、別の単位へ換算します。
(このような換算サイトも数多くありますが、当アプリでは操作性に重点を置いています)

    
    (画像は初期状態で、上段側で赤く選択されている [m] と、下段側で選択されている [cm] との換算を示しています。)

中央部には当アプリで対応している単位がすべて並んでおり、選択中の単位は赤く表示されています。
(単位は相互に換算可能なものだけを揃えています。初期状態では国際単位系の [m](メートル) が選択されています。)

換算表の左上には数値を入力できる箇所があり、自由に数値を入力できます。(初期値はつねに [1] です。)
    
    (左上の入力欄に [123.456] と入力したところ。下段側では表示中のすべての単位が連動しています。)

換算表の中下段部分では、それぞれの単位系ごとに ページで分けて選べるようになっており
つねに各単位に換算された数値が表示されます。(割り切れない換算値は最大で小数点以下60桁までを表示します)
    
    (下段側をメートル法の[1000倍系]に切り替え、[Mm](メガメートル=1000km)に換算。)
    (例示をわかりやすいものにするため、以下の入力欄の数値は [1] に戻しています。)
(下段側をメートル法の[1/1000倍系]に切り替え、[μm](マイクロメートル=1/1000mm)に換算。)
(下段側を尺貫法の[曲尺]に切り替え、[尺](=10/33m)に換算。)
(下段側をヤード・ポンド法の[国際ヤード]に切り替え、[yard](=0.9144m)に換算。) もちろん上段側も簡単に切替できます。次の画像は上段側を切り替えて同じ単位系での換算をする場合です。 (上段側を尺貫法の[寸]に切り替え、下段部で[尺]に換算。)
(上段側をヤード・ポンド法の[mile]に切り替え、下段部で[yard]に換算。英語の単位表記は複数形にも対応します。)

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• 桁区切りと漢字表記


表示される数値は、換算表の右上部分にある「桁区切り」(なし/3桁/4桁)で、表示様式を変更できます。
また、その編集方針を「小数部」にも反映させるチェックもあります。

  (4桁区切りは万進法を前提とする漢字文化圏(おもに中国語圏)で使われることがあります。)
  (上部のチェックボックスでは、定規の [圖] アイコンからだけではなく、換算表から先に表示するようにもできます。)

漢字表記の[尺貫法・尺斤法]では、[漢字文化圏]のチェックボックスで、単位の文字を切替できます。
 
 (上は初期状態の表記。[旧・繁][ハングル]のチェックボックスの両方にチェックを入れた場合は次のようになります。)

 
 (日本の旧字体と 台湾,香港,マカオの繁体字では [厘][毛]→[釐][毫]、ハングルでは [리](厘/釐), [모](毛)→[호](毫)です。)

 
 (チェックの状態はともに3通りです。現代中国では[毛]ではなく[毫]、ハングルの[分]は[분]と[푼]が選べます。)

切り替えた漢字表記は、下段側でも同様に切り替わります。
 
 (画像では4桁区切りにしており、桁区切りの位置に万進法の命数がきて [1億2960万] 毫(毛) と読みやすくなっています。)

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• 直線以外の長さ


中下段の右上部分では「直線」「円弧」「対角線(平面)」「対角線(立体)」 の4つから、該当する長さの計算方法が選べます。
    
    (半円形の円弧の長さを計算。角度も小数点以下第一位までですが簡単に変更できます。)
(精度を高めたい場合は、円周率の桁数を選択して調節できます。)
(平面の対角線の長さを計算。画像の例では正方形なので「ルート2」(2の平方根)が基本になっています。)
(立体の対角線の長さを計算。画像の例では立方体なので「ルート3」(3の平方根。立方根ではありません)が基本です。) (立方根ではない理由は こちら などをご参照ください。決まった計算手順を間違えないのは当アプリの強みです。)

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• 最終的な編集様式


換算表の最下段には、ページ内のラジオボタンで選択された単位の換算値が
すぐ上の選択肢で一定の編集を施された形で表示されるようになっています。
    
    (前項の例で計算結果だけにするには左端の「数式」のチェックを外します。数値だけにするには右端の「単位」も外します。)
(直線の長さに戻って 1m=100cm ですが、「桁揃え」は数値が割り切れている場合でも、小数部を指定の桁数に揃えます。)
([m]から[光年]への換算では小数部の表現で桁数が不足するため、小数部の桁数(初期値9桁)を 24桁に変更しています。)
(でもやっぱり [光年] を見るならメートル法で見たいと思いますので、最後は標準的な表示で締めたいと思います。)

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その他

• アイコンと名称


アイコンに表示している [圖] という漢字は [図] という漢字の旧字体(本字)です。
([図] という漢字は、伝統的に [圖] の略字として使われてきたために、新字体となったようです。)
さらに当アプリでは、日本国内において多用されたと見られる字形(内部下側の[回]を[囬]と書く異体字)を
アイコンに採用することとしました。(例:戦前の福岡市地図 by福岡県立図書館)
旧字形 → 新字形


IVD_Charts_Adobe-Japan1.pdf (2017-12-12版 p.76)

IVD_Charts_Hanyo-Denshi.pdf (2017-12-12版 p.39)

IVD_Charts_Moji_Joho.pdf (2017-12-12版 p.33)


はかる=計測、という意味では、多くの場合「測る」や「計る」もしくは「量る」の漢字を使うようにも思いますが
「図る」(圖る)の漢字も使われることがあるようです。
また [図](圖) という漢字には、計画の実現を目指す、という意味もあるようです。

この漢字をアイコンに選んだのは、当アプリの製作者の祖父の名前が
[圖] の一字で「はかる」であったことが理由です。周囲からは「ハカルさん」と呼ばれていました。
(戦後の一時期、氏名を新字体で書く必要があるときには [図] と書いていたようです。)

このことから、当アプリも「はかる」ことでは共通しているため
祖父の名前の、いまでは珍しくなった [圖] の漢字を当アプリのアイコンに、
祖父の呼び名の「ハカルさん」を当アプリの名称に、それぞれ採用したものです。

  ご愛用いただけましたら嬉しいです。

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説明は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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