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GaijiSupporter_Detail  外字サポーター・詳細

ダウンロードインストーラ [ GaijiSupporter_Install.exe ] を zip圧縮形式 で ダウンロード


目次 index

はじめに

外字エディタ 精度切替

フォントとのリンク

外字ファイル 保存/設置

一覧

説明 記入・検索
  • すべてのフォントに
リンクする(★)
  • 指定したフォントに
リンクする(●)


はじめに
外字 とは、一般ユーザーが自分のパソコン内に好みの字形を自由に登録して使うことができる文字のことです。
Unicode では「私用領域」(U+E000 ~ U+F8FF) の 6400 文字分の領域すべてが、外字用に確保されています。

  Unicode の「私用領域」は、PUA (Private Use Area) とも呼ばれます。
  ちなみに Shift_JIS(おもに日本国内で Unicode 以前に用いられた文字コード)の場合は
  0xF040 ~ 0xF9FC の 1880 文字分の「外字」領域(ユーザー外字領域)が利用可能です。

一般に Windows で外字を扱うには、Windows 付属の「外字エディタ」(eudcedit.exe) を使います。

  外字エディタを一度も使ったことがない、という方は、一度 こちら をご参照いただくと、理解の助けになるものと思われます。
  なお、プログラム名の前半の [eudc] とは[End User Defined Characters:エンドユーザー定義文字]、つまり 外字 のことです。



当アプリでは、外字エディタの編集画面の「字形精度」や、外字ファイルとフォントとの「リンク」の設定などに
「レジストリ」(Windows システムの設定情報データベース)の値を変更する、特殊な処理を盛り込んでいます。

このため、Windows Vista 以降における、当アプリの起動時には
「ユーザー アカウント制御」(UAC) による「管理者権限の承認」(許可)を必要とします。

(Windows 10)(Windows 8.1)(Windows 7)(Windows Vista)(Windows XP)

▼「はい」を選択 ▼

▼「はい(Y)」を選択 ▼

▼「はい(Y)」を選択 ▼

▼「許可(A)」を選択 ▼
Windows XP の場合は
「ユーザー アカウント制御」
の仕組みがないため
そのまま起動します。



起動のたびに お手数をおかけしますが、必要な処理ですので、ご了承ください。


また、当アプリは「.NET Framework」の技術基盤に基づくため、フォントの種類の一部に利用できないものがあります。

  (利用できないもの:OpenTypeのうち 拡張子が[.otf]等となっている PostScript系フォント、および ラスターフォント、ベクターフォント。
   利用できるもの:すべての TrueType系フォント=[.ttf][.ttc]。OpenTypeでも拡張子が[.ttf][.ttc]のフォントは TrueType系なので有効です。
   したがいまして 当アプリでいう「すべてのフォント」の語が指すものは、OpenTypeの一部を含む TrueType系フォントに限られることになります。)


フォントのアイコンが示す種類につきましては、次の表でご確認ください。

TrueType フォント (アウトラインフォント)[.ttf]
MicrosoftとAppleが共同開発、1990年発表の 歴史の長いフォント。
輪郭線(アウトライン)の計算には「2次ベジェ曲線」が使われており
与えられた点の位置からその都度[一筆書き]の要領で輪郭線を計算し
閉じた輪郭線の内部を埋めることにより、字形を描画する。
広く一般に用いられるが、極端に拡大すると輪郭部に直線が目立つ。
OpenType フォント (アウトラインフォント)[.ttf][.ttc][.otf]
開発にAdobe社が加わり、TrueTypeを拡張して Adobe社開発による
PostScript系の技術も盛り込めるようにした、やや新しいフォント。
輪郭線(アウトライン)の計算には「3次ベジェ曲線」も使われるため
総じて TrueTypeよりも高品位とされ、拡大や商業印刷などにも向く。
拡張子には TrueType系 [.ttf]/[.ttc] と PostScript系 [.otf] がある。
当アプリでは [.otf] のみが [.NET Framework] の制約により非対応。
TrueType コレクション フォント (アウトラインフォント)[.ttc]
複数の TrueTypeフォントを内包した 一種のパッケージファイルで
文字幅や書体などに差異がある 複数の TrueTypeフォントを
一括してインストール/アンインストールできるファイル形式。
フォントを利用する際には、まとまったパッケージではなく
個々の TrueTypeフォントとして、別々に用いることになる。
ラスターフォント (ビットマップフォント)[.fon]
正方形に区切ったマス目を埋める箇所の印象により字形を表現する。
ベクターフォント (アウトライン(スケーラブル)フォント)[.fon]
輪郭を示した座標から輪郭線を計算し内側を埋めて字形を描画する。
両者ともすでに古い形式であり、現在主流の各種フォントに比べると
輪郭の計算が少ない分 CPUの負荷も少ないが、字形の荒さが目立つ。
当アプリでは [.NET Framework] の制約により非対応。
(フォント種別のアイコンは Windows Vista までの仕様です。Windows 7 以降では対応文字種の表示となっており、わかりにくくなった面があります。)

外字エディタ 精度切替

ここでいう「精度」とは、Windows 付属の「外字エディタ」を使って外字の字形を編集する際の
字形精度 すなわち マス目の密度(詰まり具合)のことで、説明の簡略化のためにそう呼んでいるものです。

  「外字エディタ」の字形精度は、規定値で [ 64 x 64 ] に固定されています。
  一般的な環境で これを変更するのは、難解で慎重を要する手作業を伴うため、危険性が高く 推奨されません。

当機能は「外字エディタ」の精度などを 安全に 切り替えた上で「外字エディタ」を起動することで
「外字エディタ」を利用した 高品位な外字の作成 をサポートするものです。



珍しい漢字が並んでいますが、これらはそれぞれの字形精度で外字を作成した場合の結果を 模式的に示したサンプルで
特に画数の多い漢字を選んだもの、また格子状の「外」の字は 当アプリのアイコンを流用した場合を示したものです。
それぞれ「64x64」(標準)、「96x96」、「128x128」、「256x256」(最大値) の字形精度を示しています。

 ちなみに上段の大きな漢字は、中華料理の「ビャンビャン麺」に使われる「ビャン」で 56画 (Unicide 13.0 beta U+30EDE)、
 その下の「雲」と「龍」が3つずつある漢字は、日本語の国字「たいと」で 84画 (Unicode 13.0 beta U+3106C) です。
   「ビャン」は「ビャンビャン麺」のあまりの美味しさに、中国の皇帝が他人に注文されないよう わざと難しい漢字を作ったとの俗説もあります。    「たいと」は「だいと」「おとど」とも読み 日本人の苗字に使われるとされますが、実際に人名に使われているどうかは確認が取れないようです。
外字の字形精度は 必ず偶数16~256 の範囲のみ という規定になっていますが これらのサンプル表示 または その下の青い四角形をクリックすれば、それぞれの字形精度に簡単に変更できますし あるいは その下にある 目盛り(トラックバー)を左右に動かしたり 数値を△▽ボタンで上下させれば 規定範囲内での任意の値を指定することも可能です。
(数値欄には直接入力もできますが 規定範囲外や奇数の数値を入力しても 外字エディタの起動時には強制的に 入力値に近い規定範囲内の偶数となります。)
字形精度を選び、下段中央部にあるボタンを押せば、指定した字形精度で「外字エディタ」を起動できます。
この際、ボタンの右側にあるラジオボタン等の起動オプションを選択しておけば 
オプションに記載された条件に沿って、外字エディタを起動することもできます。
(ただし これらの起動オプションは、システムを起動した後 毎回最初の 外字エディタ起動時には  
無視される場合があります。2回目以降の利用時に有効とお考えください。)

以下の図では字形精度を切り替えて外字エディタを起動し、「編集」画面のマス目の詰まり具合を確認しています。
16x16
(最小値)
32x32
64x64
(標準値)
96x96
128x128
256x256
(最大値)
(外字エディタの「編集」画面の大きさは、太さ1ピクセルの格子線の数と「外字エディタ」の画面全体の大きさとの兼ね合いにより自動的に調整されます。
 マス目が詰まり過ぎていると字形の編集作業に支障をきたすことがあります。「外字エディタ」画面の大きさを適宜調節して作業の安定化を図りましょう。)

なお、トラックバーの上に見える「現在の精度を再表示」ボタンは
誤って字形精度を変更してしまっても、当アプリから外字エディタを起動する「起動ボタン」を押す前
(=字形精度の変更値を確定してしまう前)なら、現状の字形精度に戻すことができるという機能です。


また、当アプリの画面左上部分には、外字エディタの「編集」画面に指定可能な
「格子線」「描画域」「輪郭線」の 3色 を変更できるようにした箇所もあります。(これも外字エディタ自身では変更できません。)
標準色
(初期色)

格子線:灰色
描画域:灰色
輪郭線:赤色

(輪郭線なし)

(輪郭線あり)

(参考:輪郭線の表示/非表示)
プルダウンメニュー
「表示(V)」>「輪郭線(S)」

※ 格子線は「表示(V)」>「グリッド(R)」
変更例
格子線:黄緑色
描画域:赤色
輪郭線:黒色

(輪郭線なし)

(輪郭線あり)

(「格子線」「描画域」「輪郭線」の
  各ボタンから開く「色の指定」画面)
(「格子線」の指定色は常に反映されますが、「描画域」「輪郭線」の指定色は、ともに輪郭線を表示しているときだけ反映されるようになっている点に注意。
 これら3色も当アプリから外字エディタを起動する「起動ボタン」を押した際に設定されるようになっています。起動ボタンを押すまでは反映されません。
 「初期色」ボタンを押すと3色とも「標準色」に戻します。「現在色」ボタンは色の変更後もまだ起動ボタンで確定していない場合に現在の色に戻します。)


最後に、画面左下の「ヒント」チェックボックスは、各項目等でマウスを重ねると表示される
ツールチップヒントの有無を選択できます。(以下の各画面にも連動します。)
残りの チェックボックス「当アプリの終了時、可能であれば標準値(64×64)に戻す」と
[「ペイント」を新規に起動]ボタンは、書いてあるとおりですので説明不要ですね。

これら設定値の変更は「レジストリ」の値の変更ですので、当アプリでは起動時に「管理者権限の承認」をいただいております。

フォントとのリンク

「リンク」というのは、文字を表示するためのフォントと外字ファイルとを結びつける「設定」のことで
レジストリという Windows システムの設定情報データベースに保存される、一種の情報です。

 当然ながら、外字エディタにも「フォントのリンク」画面がありますが
 項目が必要最小限にまとめられ過ぎていて、わかりにくい状況にありました。
  上図は外字エディタの「フォントのリンク」画面に見られる2種類の状態を示したものです。
  なお「指定したフォントにリンクする(S)」を選んだ場合に利用が可能となる「フォントの選択」欄に掲載されるフォント名のリストは
  外字エディタでは限定的となっていて制限を受けた状態で利用しなければならず、外字利用の自由度を下げる結果にもなっていました。


当アプリでは、利用の目的ごとに画面項目を分け、それぞれに必要十分な広さと補助的な項目を増やすことにより
これまで外字に関してわかりにくい状況になっていた「リンク」についての理解が進むよう、工夫しています。




すべてのフォントにリンクする (★)


「すべてのフォントにリンクする」では、通常、システムの「フォント」フォルダに作られる、唯一の規定の外字ファイル
[EUDC] に保存される、Unicode「私用領域」に登録した個々の外字が「すべてのフォント」で利用できるようになっています。
(フォント独自の外字要素をもつ「ベンダー外字」フォントや、次項「指定したフォントにリンクする」で「ユーザー外字」とリンクしたフォントは除く)

このように、規定の外字ファイルは 通常は システムの「フォント」フォルダに置かれる [EUDC] のみで固定です。
ここでは その通常の設定を「規定リンク」と呼びます。(規定リンクは 格納場所のフォルダと外字ファイル名までを文字列で示したものです。)

この「規定リンク」は、実は他のリンクと同様で、システムの「レジストリ」に設定された情報(パス)に過ぎないため
規定リンクの情報を適切に書き換えできれば、他の外字ファイルを「すべてのフォント」で利用することも可能になります。
(当アプリでは規定リンクは外字ファイル名だけを変更可とし、格納場所(システムの「フォント」フォルダ)は安全のため変更できないようにしています。)

あるいは、規定リンクの情報は書き換えなくとも、規定リンク先にある「外字ファイル」に対して
名前の変更などが自由にできるようにしてやれば、外字利用の活性化等も期待できるようになります。
(外字ファイルは、システムの「フォント」フォルダ内では「不可視ファイル」となるため、通常の手段では扱うことができない状況になっています。)



当アプリの「すべてのフォントにリンクする (★)」では、レジストリの「規定リンク」に記載された外字ファイル名、または
規定リンクが示す格納場所(システムの「フォント」フォルダ)で不可視ファイルとなっている「外字ファイル」自体の名前を
選択的に変更できるようにして、「すべてのフォントにリンクする」で利用される外字の 有効/無効の切り替え
規定リンクの対象となる 外字ファイルの差し替え などが簡単にできるようになっています。

 「外字エディタ」だけを使っている場合には、規定値ともいえる「すべてのフォントにリンクする」で作ってしまった [EUDC] の外字を
 変更したり無効にしたりするには、すでに作成済みとなっている個々の外字の「字形」に手を加えるしか、方法がありませんでした。
 当アプリでは「ファイル単位」で変更できますので、そうした不自由な状況から脱して、外字表現の可能性を広げることができるようになります。



 - 画面項目 -

 
規定リンクの参照先(レジストリのパス) (「すべてのフォントにリンクする」で利用される外字の)有効/無効表示
リンク先にある外字ファイル
 (システムの「フォント」フォルダ内の状況)
変更対象の選択肢(規定リンク記載の外字ファイル名/リンク先外字ファイルの実ファイル名)
(外字ファイル名を変更する際の)入力域と変更ボタン

 - 項目説明 -

 「規定リンクの参照先」は、薄茶色の表示で、標準では [C:\Windows/FONTS/EUDC.TTE] となっています。
  これは「すべてのフォントにリンクする」の場合を示すレジストリに設定されている「規定リンク」の値です。

    このレジストリに書かれたフォルダとファイル名(パス)は、まるごと変更することもできますが、あまり自由に変更しすぎると
    あとになって困ってしまうことも考えられます。とは言え、緊急避難的に対象ファイルを変更したい場合も考えられますので
    当アプリでは、パスに書かれた規定値の [FONTS] フォルダまでは変更せずに、パスの末尾部分の外字ファイル名のみを変更可にしています。

   ※ 規定リンクの外字ファイル名を変更しても、「外字エディタ」での「すべてのフォントにリンクする」の外字ファイル名の表示は [EUDC] のままです。
    これは「外字エディタ」のバグともいえますが、こういう使い方は「想定されていない」筈なので、誤解は生じますが、仕方のない部分でもあります。
    この点を理解していれば大丈夫とも思われますが、前述の意味において 当機能の利用は「非推奨」となります。自己責任にてご利用ください。


 「リンク先にある外字ファイル」は、システムの「フォント」フォルダ内で「不可視ファイル」となっている
  外字ファイルの状況を「Windows エクスプローラ」の表示様式を模して、端的に表示します。

    システムの「フォント」フォルダ内には、当然、各種の「フォント」(フォントファイル)が入っています。このフォルダは特殊な形式となっており
    一般的な方法(「Windows エクスプローラ」や「コントロールパネル」から開く方法)では「フォント」だけが見えるようになっており
    「外字ファイル」は見えないようになっている(不可視ファイルとして扱われる)のですが、ここでは逆に
    フォントなどについては一切除外して、外字ファイルの名前だけが表示されるようにしてあります。

    (外字ファイルは、実際には [.TTE]と[.EUF] の拡張子を持つ2つのファイルをペアとして扱うのですが
     同じ名前を持つ外字ファイルがペアとして認識されるだけなので、ここでは拡張子を外したファイル名だけでまとめた端的な表現にしています。)


 「有効/無効表示」は、「規定リンク」に示された外字ファイルがリンク先に実際に存在するか否かを確認し
  「すべてのフォントにリンクする」で利用される外字として有効か無効かを端的に表示する、インジケータです。

 (残りの 「変更対象の選択肢」、および 「入力域と変更ボタン」につきましては、①・② の説明をご参照ください。)


 - 状況の把握 (③) -

   
   (まだ規定の外字ファイル [EUDC] が作成されていない、初期の状態。
    「規定リンクの参照先」()が示す規定の外字ファイル [EUDC] がなく、右上の黄色い表示()は外字が無効であることを示しています(☆)。)

   
   (外字エディタで外字が登録され、規定の外字ファイル [EUDC] が作成されて有効になった状態。
    右上の黄色い表示()が、外字が有効になったことを示しています(★)。)

   
   (後述する「外字ファイル 保存/設置」のファイル管理機能により、別の外字ファイル [EUDC2] が追加された状況。
    「規定リンクの参照先」()が示すとおり、右上の黄色い表示()は まだ規定の外字ファイル [EUDC] が有効な状態を示しています(★)。)

   
   (後述する「外字ファイル 保存/設置」のファイル管理機能により、規定の外字ファイル [EUDC] が削除された状況。
    「規定リンクの参照先」()が示す規定の外字ファイル [EUDC] がないので、右上の黄色い表示()が再び無効を示しています(☆)。)


 - ①「規定リンクの外字ファイル名」の変更 -

    ① の外字ファイル名を変更するには、まず ① をクリックするか、または ④ の上側「規定リンクに記載された外字ファイルの名前を変更する」
    (① の横並びにある同じ色の項目)を選びます。すると ⑤ の入力欄に ① の末尾部分の外字ファイル名が表示されますので
    ⑤ の入力欄の内容を書き換えて、有効になった右側の「規定リンクを変更」ボタンを押せば変更できます。

▼ ① をクリックするか、④ の上側を選択 ▼

▼ ⑤ の内容を書き換え、右側のボタンを押す ▼
    (① の内容が変更されました。④ が上側「規定リンクに記載された外字ファイルの名前を変更する」の選択中は、② の欄は使えなくなっています。
     変更の完了後には、④ の選択は下側の初期値「規定リンク先で選択した外字ファイルの名前を変更する」に戻り、② も使えるようになります。)
    (上の例の場合では、規定リンク記載の外字ファイル名の変更に伴い、規定リンクも解除されて、③ の表示も無効(☆)に変わっています。)



 - ②「リンク先の外字ファイル名」の変更 -

    ② の外字ファイル名を変更するには、④ で下側「規定リンク先で選択した外字ファイルの名前を変更する」が選択された状態で
    変更する ② の外字ファイル名を選択します。すると ⑤ の入力欄に ② で選択した外字ファイル名が表示されますので
    ⑤ の入力欄の内容を書き換えて、有効になった右側の「外字ファイル名を変更」ボタンを押せば変更できます。

▼ ④ が下側のとき、② を選択 ▼

▼ ⑤ の内容を書き換え、右側のボタンを押す ▼
    (② の内容が変更されました。② の選択中は、選択した外字ファイル名は青くなっています。)
    (上の例の場合では、リンク先の外字ファイル名の変更に伴い、規定リンクの内容と合致して、③ の表示も有効(★)に変わっています。)
    (この機能は、別項「外字ファイル 保存/設置」の「名前の変更」機能と同じで、対象をシステムの「フォント」フォルダ内だけに絞ったものです。)





指定したフォントにリンクする (●)


「指定したフォントにリンクする」では、任意の場所(標準は「EUDC」フォルダ)に置かれる
任意の名前がつけられた外字ファイルに Unicode「私用領域」に登録した個々の外字が保存され、
リンクを設定した「指定したフォント」で表示して利用できるようになっています。
(フォント独自の外字要素をもつ「ベンダー外字」フォントは除く)

ただし「外字エディタ」での操作系は 必要最小限の項目に絞り込まれ過ぎており
外字の取り扱いが全般的にわかりにくいものとして感じられる要因ともなっていました。

さらに「外字エディタ」では、選択できるフォントが(選択基準が不明ながらも)
限られたものになっており、結果的に外字の利用が制限されることにつながっていました。
(日本語向けフォントに限らず ほとんどのフォントで「リンク」自体は可能です。また利用面においても
 適用範囲を 外字とフォントで分けることができるなら フォントが何語向けであっても 問題ありません。)



当アプリの「指定したフォントにリンクする (●)」では、リンクの対象として選択可能なフォントの数を増やした上で
リンク済みのフォントと リンク未登録のフォントとを 一覧の中で分け、リンクの状況も 判定印で明示するようにしました。
さらには 操作域も十分な面積を確保して項目を分け、操作性とともに わかりやすさも向上するよう、工夫しています。




 - リストの見方 -

左側に「フォント名」、右側に「外字ファイル名」とリンクの判定「印」とが配置されたリストは
通常は、次のような見方をすることになります。

具体的な外字ファイル名が記載されて、判定印が [●] になっている行は
すでにリンクが設定されて、外字が有効になっているフォントであり
行そのものが「リンクの状況」を示しているといえます。

外字ファイル名が「未登録」となっていて、判定印が [○] になっている行は
まだリンクが設定されておらす、外字が無効(※)となっているフォントであり
各行は「今後リンクが可能なフォント」を示しているといえます。
(※「すべてのフォントにリンクする」で有効化された外字を除く)

なお、以前からリンクしていたのに、あとになって外字ファイルやフォントが削除される、などの状況は「起こり得ること」です。
リンクの状況としては異常ですが、外字の利用に関しては「単に無効になるだけ」ですので、とりあえず 安全・安心といえます。
(これは「システムの異常」などの深刻な状況をもたらすものではない という意味です。リンクで表示できていた外字は無効化されれば表示されなくなります。)

しかしながら、外字は無効になるだけで済んでも、リンクの情報としては「残ったまま」になりますので、当アプリでは
適宜メンテナンスできるようにするという観点からも、次のような判定印により、状況を常に明示するようにしています。
(フォントの有無に関しては、当アプリを起動した時点の状況となります。フォントの最新の状況を確認するには、当アプリを再起動してください。)

リンクの状況(判定印):
(ここでは 有効/無効 を「外字の利用」について、正常/異常 を「リンクの状況」について表現しています。)
● 有効 (対象の外字ファイルがあるリンク)
▲ 無効 (対象の外字ファイルがないリンク)
△ 無効 (インストール済フォントがないリンク)
○ 無効 (リンク未登録。登録可)
・・・ 正常
・・・ 異常 (原因:リンクしていた外字ファイルを あとから削除した、など)
・・・ 異常 (原因:リンクしていたフォントを あとから削除した、など)
・・・ 正常

[●]か[○]なら問題ありませんが、[▲]や[△]の場合は問題アリ、ということです。
なお、次の図は 異常な状況を 試験的に作り出して、リストに表示してみたものです。

問題を抱えたリンク設定がそのまま残ってしまうなら困りものですが、当アプリには、リンクの変更/解除のみならず
後述のファイル管理機能もありますので、これらの場合の問題解決にも お役に立つものと期待できます。




 - リンクを登録 -

   判定印が [○](リンク未登録)の場合のみ「登録」できます。

   以下の例では選択画面で「指定したフォントにリンクする」の基準値の [EUDC] フォルダを参照していますが
   参照するフォルダは(外字ファイルが格納された場所であれば)選択画面で自由に変更可能です。


▼ 「未登録」のフォントを選んでから「リンクを登録」ボタンを押す ▼

▼ フォントにリンクさせる外字ファイルを選択して「開く(O)」を押す ▼
(一般的な日本語表現では「開く」ではありませんが、ここでは汎用的な部品を利用しているため こうなっています)

(登録完了)



 - リンクを変更 -

   判定印が [●](リンク登録済み)の場合に「変更」できます。
   (または [▲](外字ファイルのないリンク)や [△](フォントのないリンク)の場合にも「変更」できます。)

   以下の例では選択画面で「指定したフォントにリンクする」の基準値の [EUDC] フォルダを参照していますが
   参照するフォルダは(外字ファイルが格納された場所であれば)選択画面で自由に変更可能です。


▼ 外字ファイルを変更したいフォントを選んでから「リンクを変更」ボタンを押す ▼

▼ フォントに新しくリンクさせる外字ファイルを選択して「開く(O)」を押す ▼
(一般的な日本語表現では「開く」ではありませんが、ここでは汎用的な部品を利用しているため こうなっています)

(変更完了)



 - リンクを解除 -

   判定印が [●](リンク登録済み)の場合に「解除」できます。
   (または [▲](外字ファイルのないリンク)や [△](フォントのないリンク)の場合にも「解除」できます。)


▼ 解除したいリンクを選んでから「リンクを解除」ボタンを押す ▼

▼ 「OK」を押す ▼

(解除完了。フォントにリンクする外字ファイル名は「未登録」に戻る)




その他の機能(欄外)


 

 • ヒント

   各項目等でマウスを重ねると表示される、ツールチップヒントの有無を選択できます。
   (前項同様。以下の各画面にも連動します。)

 • [ON] [OFF] [リセット]

   システムに対する、すべての外字の適用を、[ON](有効化)および、[OFF](無効化)できます。
   なお [リセット] は、一旦 [OFF] にしてから [ON] にすることで、適用の確実性を強調するものです。
   (これらは以下の各画面にも同じボタンがあり、いつでも使えるようになっています。)

 • [現在のリンク状況をメモ帳で確認]

   レジストリのリンク情報を ある程度まで読みやすい形に展開して、Windows 付属の「メモ帳」に書き出します。


(上図のリンク状況を展開したのが右図になります。)

   これからリンクを変更してしまうなどの前に、現在のリンク状況をメモとして残しておく、などの使い方が考えられます。
     

外字ファイル 保存/設置

外字ファイルは通常、同じ名前で [.TTE]と[.EUF] の拡張子を持つ 2つのファイルを ペアとして扱う必要があります。
また、システムの「フォント」フォルダ内では「不可視ファイル」となってしまうため、扱いにくいのが実情です。
当機能は、この通常では扱いにくい、外字ファイルに特化した「ファイル管理」機能をご提供するものです。

上図のように当画面では、上段部分の「処理を選択」の枠内に 左側には青系色で「(A) システム側」、右側には赤系色で「(B) 作業側」の表示領域を設けており それぞれ左右対称となる位置に [複製], [名前の変更], [削除] のボタン、さらに(以下は用語と矢印の向きの違いだけですが) (A) システム側 には [保存 (A→B)], [一括保存 (A⇉B)], [移動 (A⇒B)] のボタン、 (B) 作業側   には [設置 (A←B)], [一括設置 (A⇇B)], [移動 (A⇐B)] のボタンを配置しています。
この「処理を選択」の枠内に配置された、左右6個ずつ計12個のボタンは、1つだけが選択できる形式(ラジオボタン)になっており 画面中央部には、上段で選択中の機能(上図では「(A) システム側」の [複製] 機能)が、同じ色で 常に明示されるようになっています。 (ただし [削除] 機能だけは 注意喚起のため、A.B.ともに「赤色」で表示されます。)
中段以下では、左側を「A. システムの外字ファイル格納フォルダ」、右側を「B. 作業用の外字ファイル格納用フォルダ」とし それぞれのフォルダ内にある外字ファイルを、Windowsエクスプローラの形式を模して、一覧表示しています。 一覧表示の対象にする外字ファイルの拡張子 [.TTE]と[.EUF] は、画面右下の選択肢で A.B.同時に 切り替えることもできます。
([.TTE]はフォントでの字形描画の曲線計算に用いる座標を与えるものと思われ、[.EUF]は外字エディタでの字形編集の状況を保存するものと思われます。  どちらに切り替えても「外字ファイルだけ」が表示され、他のファイルは除外されますので、外字ファイルの「ファイル管理」に集中することができます。)
なお、他の人に自作の外字を使ってもらう場合、字形の変更を防ぐには
[.TTE] ファイルだけを提供すれば、簡単に実現できるようです。

右の図では、拡張子 [.TTE]と[.EUF] を、切り替えてみています。

右図の中では [KoinHenGothicF] だけが [.EUF] 側にありませんが
Koin変体仮名」は [.TTE] だけが提供されていますので
何ら問題があるわけではなく、正しい状況です。

(外字エディタと同様に、当アプリでも、外字ファイルが [.TTE] のみの場合であっても フォントとのリンクは設定可能にしています。)
(当アプリ付属の外字ファイル [occhann'sGaijiSample]([.TTE],[.EUF])および 説明用テキストファイル [occhann'sGaijiSample.txt] につきましては
 サンプルとしてご提供しておりますので、字形の変更等も自由におこなっていただいて構いません。元に戻すには再インストールの際に選択できます。)

ではもう少し具体的に見ていくことにします。
(図は再掲)
左側の「A」はシステム側ですので、「すべてのフォントにリンクする」の唯一の対象となる システムの「Fonts」フォルダ と 「選択したフォントにリンクする」の対象となる 基準の [EUDC] フォルダ とを、切り替えて利用できるようにしています。 (基準の [EUDC] フォルダ とは、上図左側でも示されていますが [C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\EUDC] のことです。)
右側の「B」は作業側ですので「任意のフォルダを選択」できますし、作業の効率化のために、システムの「Fonts」フォルダ (もしくは基準の [EUDC] フォルダ)および「ドキュメント」フォルダには、ボタン一発で移動できるようにもしています。 (A.側で [EUDC] を選べば B.側の左上にあるボタン表記は [Fonts] となり、逆に A.で [Fonts] を選べば B.は [EUDC] に変わるようになっています。)


そして左側の「A」もしくは右側の「B」で、外字ファイルの一覧表示欄が 選択可能な状態(背景色が白色)になるのは 上段部分の「処理を選択」の枠内で色分けされた(A)システム側 と(B)作業側 の機能を選択した側となっており 反対側はフォルダ内の外字ファイルが一覧表示されているだけで、項目の選択はできなくなっています(背景色は灰色)。
A.システム側B.作業側
さて上段の「処理を選択」の枠内に戻りますと、[複製], [名前の変更], [削除] の各機能は 左側の「A」もしくは右側の「B」を選択した側の、「その中だけで完結する処理」です。また (A) システム側 [保存 (A→B)], [一括保存 (A⇉B)], [移動 (A⇒B)] 、 (B) 作業側   [設置 (A←B)], [一括設置 (A⇇B)], [移動 (A⇐B)] の各機能は 左側の「A」もしくは右側の「B」の、選択した側が「主」となり、反対側は「従」となる、「相手のある処理」です。
これらのことから、青系色のAと赤系色のBで、選択した側の処理機能の対象にする外字ファイルは 選択した側でのみ選べればよい、ということになります。当画面では、その指定のためのガイドラインとして 一覧表示欄の外字ファイルについて、選択の有効/無効を切り分けて、わかりやすくなるよう工夫しています。
さらに、実際に一覧表示欄で外字ファイルを選択してみますと、外字ファイルの拡張子には [.TTE]と[.EUF] がありますので その2つが揃っているかをチェックして、画面中央の「対象の外字ファイルペア」欄に、それぞれのファイル名を表示します。
このようにして外字ファイルが選択されると、上段の「処理を選択」で選んだ機能を、実行できる状況が整ったことになります。 機能を実行するためのボタンは この段階で、画面中央の最下段に 選択した機能ボタンと同系色で 表示されるようになっています。
最下段にあらわれる実行ボタンをクリックすると、選択した処理が実施され 対象となったフォルダ内の 外字ファイルの一覧表示も 更新されることになります。



具体例(要旨)

- 複製 -
A.システム側B.作業側

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが複製された)

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが複製された)

- 名前の変更 -
A.システム側B.作業側

▼ 対象の外字ファイルを選び、入力域で名前を変更して 実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルの名前が変更された)

▼ 対象の外字ファイルを選び、入力域で名前を変更して 実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルの名前が変更された)

- 削除 -
A.システム側B.作業側

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが削除された)

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが削除された)

- 保存・設置 -
A.システム側
[保存 (A→B)]
B.作業側
[設置 (A←B)]

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが B.作業側に 保存された)

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが A.システム側に 設置された)

- 一括保存・一括設置 -
A.システム側
[一括保存 (A⇉B)]
B.作業側
[一括設置 (A⇇B)]

(A.システム側の すべての外字ファイルが選択された)
実行ボタンを押すと、選択したすべての外字ファイルが
B.作業側に 一括保存されます。(画像は割愛)

(B.作業側の すべての外字ファイルが選択された)
実行ボタンを押すと、選択したすべての外字ファイルが
A.システム側に 一括設置されます。(画像は割愛)

- 移動 -
A.システム側B.作業側

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが B.作業側に 移動した)

▼ 対象の外字ファイルを選び、実行ボタンを押す ▼

(選択した外字ファイルが A.システム側に 移動した)

一覧

実際にフォントを使って、外字ファイルごとに登録された外字を、一覧表示します。

上の図は「すべてのフォントにリンクする」の外字が無効(☆)になっている状況です。
上段側の一覧表示域は、Unicode (6400字) と Shift_JIS (1880字) とで切替でき、選択中のセルの外字は画面右下の拡大表示域(標準4倍)に再表示されます。 一覧表示域と拡大表示域の文字の大きさは、それぞれに設置された [▲][▼] ボタンで調整できます。拡大表示域の []ボタンは、拡大表示を標準倍率に戻します。
上図では「指定したフォントにリンクする」の外字は有効(●)になっており、選択されている外字ファイルは [occhann'sGaijiSample] で 外字ファイルに登録されている個々の外字は、リンクにおいて「指定したフォント」に指定されている [MS UI Gothic] フォントを使って一覧表示されています。 (この外字ファイルのリンクが、他のフォントに対してもリンクしている場合は、フォントの欄は複数フォントの選択肢となっています。)

次の図は「すべてのフォントにリンクする」の外字が有効(★)になった場合の例です。

この場合は「すべてのフォントにリンクする」の規定リンクに指定された外字ファイル [EUDC] が選択されており 「すべてのフォント」のうち、たまたま先頭にきている [Abydos] フォントが 当面の表示用に選択されています。 このフォントは他の外字ファイルとはリンクしていないため「指定したフォントにリンクする」の外字は無効(○)になっています。
次の図は もう一度、外字ファイルに [occhann'sGaijiSample] を選択してみたところです。

今度は前回と異なり「すべてのフォントにリンクする」の外字が有効(★)になっていますが 外字ファイル [EUDC] の外字のコード位置は、[occhann'sGaijiSample] のコード位置で 全体が「覆い尽くされて」います。
つまり「すべてのフォントにリンクする」よりも「選択したフォントにリンクする」のほうが強い(優先される)ということで
実質的に「すべてのフォントにリンクする」の外字が「無効」な状況と 変わりありません。 ([occhann'sGaijiSample] で ちょうど空欄となっているコード位置に [EUDC] の外字がある場合には、ともに有効なため「混在」するようになります。)

次の図は 念のため、逆に [EUDC] に戻って [MS UI Gothic] フォントを選んでみた場合です。

外字は「フォントを介して表示される」ので、外字ファイルでどちらを選んでも、結局は強いほう、つまり この場合には [MS UI Gothic] フォントに「選択したフォントにリンクする」でリンクしている外字ファイル [occhann'sGaijiSample] に登録された外字が 「すべてのフォントにリンクする」の [EUDC] よりも 前面に出たような形で 優先的に表示されている、という状況になっています。

補助機能
Unicode / Shift_JIS 表示切替
一覧表の表示様式を、Unicode と Shift_JIS とで切り替えることができます。
まず、選択肢にも示されているとおり、Unicode と Shift_JIS とでは、ひとつの外字ファイル (基本的には [.TTE]と[.EUF] のペア)に登録された外字を「一覧表の中に表示できる文字数」が異なります。
Unicode私用領域(Private Use Area : PUA)U+E000 ~ U+F8FF6400字
Shift_JIS「外字」領域(ユーザー外字領域)0xF040 ~ 0xF9FC1880字

ここでの文字数は「一覧表の中に表示できる文字数」であって「登録できる文字数」ではないことに注意してください。 外字ファイル自体は Unicode ベースです。Unicode から Shift_JIS に切り替えても、範囲外となった外字は「一覧表の中で見えなくなるだけ」なので Unicode に戻せば また見えるようになります。また、Shift_JIS の範囲外に Unicode で登録した外字が、欠落して消えてしまうようなこともありません。

さらに、Shift_JIS には 仕様上の特徴である「シフト」に基づき、文字にならないコード位置の「抜け」があり Unicode には「抜け」は無いため、見た目の文字の配置に影響を及ぼす、ということがあります。
 (Unicode を選択) (Shift_JIS を選択)

右図では灰色のマスが「抜け」にあたる箇所で、左図と比べると「抜け」が入った分だけ 配置の上では 徐々にズレていっているのがわかります。 また右図をよく見ると 0xF0F0 の次の行が 0xF140 となっており、F100~F130 の4行分がありません。実はこれも「抜け」の部分なのですが やはり実際の文字にはならない部分で 無意味なため、当アプリではこの4行を 灰色のマスにはせずに 割愛して、見やすさを優先しています。 (MS-IME の「IME パッド」などでは、文字にならない「抜け」の位置も「中黒」(・) で埋めて表示されており、やや冗長になっています。)


選択方式の切替 - 外字ファイルから選択 / フォントから選択

初期値で「外字ファイルから選択」と表示されている箇所は
クリックすると「フォントから選択」に切り替わるようになっており
クリックするたびに、交互に入れ替わるようになっています。

外字ファイルから選択」と表示されている状態(背景色は灰色)では
左側の欄は 現在有効(★/●)な 外字ファイルの選択肢 となっています。


上図では、左側の欄で「すべてのフォントにリンクする」が有効(★)な 基底の外字ファイル([EUDC])を選んでいます。
このとき、中ほどにある フォントの選択肢 には、システムにインストール済みの「すべてのフォント」が掲載されています。
(その隣にある「すべてのフォント」と書かれたボタンは、表示されているだけで 使えない状態 になっています。)



また「選択したフォントにリンクする」が有効(●)な 外字ファイル(上図では [occhann'sGaijiSample])を選んだ場合には
その外字ファイルにリンクしているフォント(上図の場合は [MS UI Gothic] のみ)が、フォントの選択肢として掲載されます。
(フォント選択肢の隣の「変更/解除」ボタンからは、現在のリンクに対する「変更/解除」機能が利用できます。)



フォントから選択」(背景色は白色)に切り替えると、左側の欄が フォントの選択肢 となり
中央部分では、選択されているフォントにおける外字の適用状況が
有効(★/●)または 無効(☆/○)の表示であらわされています。


「選択したフォントにリンクする」が無効(○)の フォント(上図の場合は [Abydos] ほか多数)が選択されている場合には
「選択したフォントにリンクする」欄のボタンは「登録」となり、任意の外字ファイルとのリンクを設定可能な状況が示されます。
(ここで「登録」ボタンを押せば、選択中のフォントと任意の外字ファイルとのリンクを、実際に「登録」することもできます。)



「選択したフォントにリンクする」が有効(●)の フォント(上図の場合は [MS UI Gothic])が選択された場合には
「選択したフォントにリンクする」欄のボタンは、現在設定されている [occhann'sGaijiSample] とのリンクに対する
「変更/解除」機能が利用できるように変わります。



外字の文字の拡大表示域

拡大表示域では、一覧表で選択中のセルの外字が
初期値では4倍に拡大され、色を反転させて表示されています。
(現在のコード位置は Unicode / Shift_JIS 切替の右側に表示されています。)

拡大表示域は、クリックするたびに、色が
「黒白」と「白黒」とで切り替わるようになっています。
(外字でも一般の文字と同様に、文字および背景の色は、何色でも構いません。
 ここでは明確化と単純化のために、コントラストの高い2色のみにしています。)


文字の大きさは [▲][▼] ボタンで調整できます。
中段の [] ボタンは、拡大倍率を標準の4倍に戻すものです。



外字の文字の説明表示域

次の章で自由に入力できる「文字説明」が、各文字に対して表示されます。
(現在のコード位置は Unicode / Shift_JIS 切替の右側に表示されています。)

 表示域の1行目は説明対象の外字ファイル名で、個々の外字に対する説明は2行目以降です。
 4行目(説明の3行目)以降も表示したい場合は、当アプリの画面の縦幅を調節してください。

 「一覧」タブ内には 上段側の一覧表と下段側の操作部との間に、縦幅調整用の境界線があります。

   

外字の作成ではありがちな、せっかく作った外字が「何だったのか」忘れてしまうこと を防止できます。(詳しくは次章)



外字の [ON] [OFF] [リセット] (再掲)

システムに対する、すべての外字の適用を、[ON](有効化)および、[OFF](無効化)できます。
なお [リセット] は、一旦 [OFF] にしてから [ON] にすることで、適用の確実性を強調するものです。

画面左下のボタンで、当アプリ以外を含む システム全体の すべての外字について、字形表示をON/OFFできます。

外字ON外字OFF

前述のとおり、この処理はシステム全体の外字の表示に影響を及ぼします。
不用意にOFFのままにしておくと 混乱が生じる場合がありますので、通常はONに戻しておくのが良いでしょう。

説明 記入・検索

外字の個々の文字に対する説明を、Windows 付属アプリの「メモ帳」を使って 記入 し、当アプリ内での表示に使えます。
また、記入済みの文字説明を対象に、該当語句による 検索 もできるので、以前作った外字を探す際にも役立ちます。

画面は上段側の「説明の記入」の部分と下段側の「表示・検索」の部分とで構成されています。



説明の記入

「説明の記入」では、現在有効(★/●)となっている外字ファイルが一覧表示され
それに対応する説明用ファイルの有無が明示されています。



(当アプリ付属の外字ファイル [occhann'sGaijiSample] および、別アプリ付属の [RosettaCalcTokuteiGaiji] [UniCharFinderSampleGaiji] には
 説明用のテキストファイルが 当アプリに付属していますので、記入する際の参考用としてもご利用いただけます。)


「記入要領」ボタンを押すと、専用の画面が開いて
説明用のテキストファイルに対する記入の要領が明示されるようになっています。


(「記入要領」ボタンを押す際、上記3種の外字ファイルが選択されていると、「記入要領」の本文に続けて
 上記3種の説明用テキストファイルの内容の初期値が掲載されます。スクロールすれば具体的な設定状況が安全に確認できますので、ご活用ください。)


記入の要点としては
  「外字の文字コード」(Unicode : U+E000 ~ U+F8FF の間、Shift_JIS : 0xF040 ~ 0xF9FC の間の有効なコード位置)
  「文字の説明」とのあいだを、[;](半角のセミコロン)でつないで 1行にする、ということだけです。

  2行以上に分けたい場合は、同じ文字コードではじまる文字説明を 必要な行数に分けて 書けばいいだけです。
  また、同じ文字コードではじまる説明の順序は、実際の記入上の順序による、ということです。

  文字コードが異なる 別の文字に対する説明については、記入上の順番を意識する必要はありません。
  文字説明にしない「コメント行」を書く場合は、行の先頭(左端)に [#] を置いてください。

  (ちなみに 当アプリでは外字のみを対象にしていますが、外字以外も含んだ文字の説明が必要な場合は 当方作成の別アプリ「UniCharFinder」が便利です。)


実際の操作状況は、次のようになります。



「記入を開始」ボタンを押すと、上図のように [occhann'sGaijiSample] が外字ファイルで選択されている場合には
同じ名前を持つ説明用のテキストファイル [occhann'sGaijiSample.txt] が 次のように開いて、記入できるようになります。



「記入を開始」ボタンを押したあとには、次図のように「変更を反映」ボタンが利用可能となります。
テキストファイルの内容を書き換えて 上書き保存した際には このボタンを押して、当アプリに 変更を反映 させてください。



なお、説明用のテキストファイルは、当アプリ所定のフォルダ に置かれている必要があります。
「フォルダを開く」ボタンを押すと、次図のように 当アプリ所定のフォルダが開いて、説明用ファイルの状況が確認できます。
(当アプリ所定のフォルダ:[C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\occhann's software\GaijiSupporter\UserDescriptionTexts])



なお、説明用のテキストファイルは、保存用の文字コードを [UTF-8] にする必要がありますが
当アプリを使っていく上では、これを意識せずに利用できるようにしています。

たとえば、新しく追加した外字ファイルなどで 説明用ファイルがまだ無い場合
「記入を開始」ボタンを押すと、次のようになります。





このように、「記入を開始」ボタンを押した時点で まだ説明用ファイルが無いものについては
外字ファイルと同じ名前の説明用ファイルを(内容に説明用ファイルのファイル名をコメント行として1行追加したものを)
自動的に [UTF-8] で作成した上で開くので、すでに準備が整った状態で、すぐに記入できるようになっています。

この時点で説明用ファイルはすでに作成されていますので、説明用ファイルの有無の表示も「あり」に変わっています。
説明を記入して説明用ファイルを上書き保存したら、「変更を反映」させてください。



ちなみに、この時点で「フォルダを開く」ボタンを押した場合は、次図のように
すでに作成済みとなっている説明用ファイルが フォルダ内に確認できる、ということになります。






表示・検索

「表示・検索」では、記入済みの外字の文字説明を 表示 します。
また、文字説明の特徴的な語句をキーワードにした 検索 もできます。



「表示・検索」では、当アプリがその時点で把握している、外字ファイルに対する説明ファイルの内容が対象です。
(当アプリに説明内容の最新状況を把握させるには、前項の「変更を反映」ボタンを押すようにしてください。
 ただし、当アプリの起動直後には起動時点で最新の状況になっています。内容を変更しない限り「変更を反映」ボタンを押す必要はありません。)


上段左側にある選択肢「すべての説明」/「上の表で選択」は、表示や検索の際の「対象範囲」を決めるものです。
(たとえば、作成したばかりの外字ファイルに対して説明を記入していく場合は、その外字ファイルだけに注目していたほうが作業しやすいですし
 あるいは、とある外字を探す際に、どの外字ファイルに登録したかを忘れてしまった、などの場合は「すべての説明」を対象に検索したほうが効率的です。)


上段中央にあるフォントの選択肢は、選択中の外字ファイルにリンクしているフォントが選べるようになっており
中央部分に黄色い背景色で表示されている外字は、選択中のフォントを使って表示されています。
(この選択肢は「一覧」の場合と同様です。ただし「すべての説明」が選ばれている場合は、この選択肢は無効になります。)

上段右側にある選択肢「説明あり」/「説明なしを選択」は、選択中の(またはすべての)外字ファイルに登録されている
個々の外字に対する説明の有無により、表示対象を切り分けるものです。
通常は「説明あり」のほうが便利ですが、「説明なしを選択」に切り替えると、説明が未記入となっている外字を一覧できます。



最下段の左側にある、「ヒント」 [ON] [OFF] [リセット] については、別項と同じです。

その隣にあるフォントの選択肢は、中段部分の外字の左右に見られる説明文など一連の文字の表示に用いているフォントで
初期値はご利用のシステムのメニューなどに用いられているフォントになっています。
(このフォントの選択は「一覧」タブの最下段にある文字説明欄にも反映されます。)

最下段の中央にある空欄は、検索機能のためのキーワードの入力欄です。

次の図は、当アプリ付属の外字ファイル [occhann'sGaijiSample] に対応する説明用ファイル
[occhann'sGaijiSample.txt] に記入されている説明を、「北斎」の語をキーワードにして検索したところです。


(入力した検索ワードを「クリア」ボタンで消去すると、検索前の状況に戻ります。)

最下段の右端で、通常は「中」となっているボタンは、クリックするたびに
中段部分の外字の表示サイズを「中」→「小」→「大」の順で切り替えるものです。




(「小」を選んだ場合には、文字の大きさ(ポイント値)は、外字の左右に見えている文字説明などの一連の文字と同じ値になります。
 実際に表示される文字の大きさはフォントの仕様により異なる場合もありますが、文字と外字のフォントを揃えれば実際の大きさも揃いますので
 プレーンテキスト(Windows 付属の「メモ帳」など)における外字利用時のシミュレーションとしても使えることになります。)




説明は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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